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うちの学校は今日から冬休み。
12月24日、クリスマスイブ
そんな日に私は家でゴロゴロする、
これも毎年の定番だ。
しかし、明日はイレギュラー
「…12時に駅で待ってます、…っと…ふふ！！」
携帯を胸に置き、深呼吸
明日の自分を想像しニヤけた。
亮太君と会うのは明日で3回目。
あの、キッス…以来だ。
確かにあの日少し驚いた。
あまりにも不意だったので、
正直キスの感触もうろ覚え。
今思えば、
もうちょっとだけ堪能したかった…
「…って、もぉ！ハレンチ！！私のスケベ！笑」
たった一人で紅潮し、手足をジタバタ。
そのままごろんっとカーペットの上に身体を転がす。
緊張と、ワクワクが複雑に混ざって
今日一日は全て無駄にしてしまいそうだ。
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「っ！！忘れてた、今日！！」
しまった！！
忘れるところだった！！
テレビ欄をひらいて
優太様が出る予定の出演番組を慌てて録画する。
ふぅ…危ない危ない
「あ、そうだ。永瀬にも連絡しとこ」
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今日優太様がテレビに、
まで文字を打ち、ハッと気付いて画面を消す。
そういえば、私たち今仲悪かったんだ。
＿＿俺の側におるってやつ、あれ嘘？
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「……」
モヤモヤする。
前の私達とはまた、少し違ったもつれ具合。
どうでもいいと言ってやりたいのに
やっぱりちょっと、気掛かりだった。
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岸『えーー、1月10日！！えぇ1stアルバムが＿＿』
「…優太様、…番宣、……頑張ってる……ぅう」
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テレビ画面を食い入るように観た後は
いつもなら永瀬に電話をし、互いに想いをぶつけた。
しかし、そうもいかないので
興奮した想いは胸にそっとしまう。
前まではこれが当たり前だったのに、
今はこれが味気ない。
「……明日の準備、するか」
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〜♫
すると、私が立ち上がるタイミングで携帯が鳴る。
画面に目を向けると、それは意外な人物。
私は息をのんだ。無駄に咳払いもする。
どんな声で、どんなトーンで電話に出るべきか
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「……はい」
永瀬『……』
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「…なに」
永瀬『ミスっただけ』
「……」
なに、この新手の嫌がらせ。
はぁ…。もういい。
勝手に切ってやる
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永瀬『お前、優太のやつ観た？＿＿』
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月10日 0時
