LOVE 風に乗って。〜天使に捧ぐストーリー〜 3rd

STORY 108 ページ8

それから1ヶ月後…









若干だがお腹に膨らみが出来、益々妊婦としての実感がわいてきた。








相変わらず私は優と一緒に、本当に穏やかな毎日を過ごしている。








つわりも落ち着いて来たので短時間だけ仕事にも復帰していた。









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いつも通り定期検診の帰り道…









「A？俺ちょっと行きたい所があんねん…」









そう優に言われて連れて来られたジュエリーショップ。









「岸様…先日はありがとうございました。」






何やら店員と話してる優…









この前言ってた時計でも買ったのかな…







そんな事を思いながら私はショーケースに並ぶ装飾品の輝きに見惚れながら店内を歩いていた。









それにしても…高っ…









あっこれ…





健人から貰った婚約指輪と同じブランドの同じデザインのものを見つけた。








値段を見て気を失いそうになる…









こんな高い指輪をさらりと差し出した健人がやはり一般人ではなかった事を思い知らされた。







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「Aーっ」








優に呼ばれて側にいく。







「これ、はめてみて？」









えっ？何？








ぼーっとしてる私の手を取ると優は薬指にその指輪を通した。









「ピッタリやん…」









そう言って笑う優。








「お似合いですよ、奥様…」









お、お、奥様〜？？









「あ、いや……」









「じゃあ、これいただきます」








私は呆気に取られながら言葉を発する間も無く店を出た。









「優？どういう事…？」









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「A、結婚しよ…」

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