LOVE 風に乗って。〜天使に捧ぐストーリー〜 3rd

STORY 109 ページ9

「優…本気なん？」






「こんなこと嘘で言えるわけないやん」









「だよね…けど…」







「分かってる。まだ届け出してから半年経ってへんから籍は入れられへんもんなぁ…」






そういうんじゃなくて…






頭の中で全く整理がつかない。
言葉が思いつかない。









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「よーし、じゃあ先に式だけ挙げるか。
お腹おっきくなったらドレス着れなくなるしな」






優の笑顔に何も言えなくなった。









確かに…









今の私はもう優なしじゃ生活は出来ない。




それは、経済的なことだけど、でもそれは一番大切で…









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「俺はアイドルじゃないから心配するな」







優のその言葉が私の心の確信をつく。









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でも私は優に大きな秘密を隠している。

それが言えなければ結婚なんて絶対にできない。







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なのに…









優は私の返事も待たずに式場の準備を始めた。









毎日の様に沢山のパンフレットを持って帰ってくる。




そこには今、話題のマタニティウエディングが沢山載っていた。









「Aのドレス姿めっちゃ綺麗やろなぁ…」









顔をくしゃくしゃにして笑う優に私は結局、秘密を明らかにする事ができないまま時は過ぎて行った。









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そして、とうとう式場が決定した。

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