馬酔木の助力～7部まで～ (ページ7)

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7(夢主視点) ページ7

目の前の自分を見ていたファニーは少しの間動かなかった。
そして、ふいに笑い出す。

「ふ、はは。わかったぞ」

【ファニー？】

【あら、スタンド能力が分かったのかしら？】

「ああ。わかったとも。私のスタンドは並行世界へと移動する能力だ」

もう一人のファニー…ファニー曰く"並行世界のファニー"から水をもらったファニーはバサリと布を翻し、布と壁で自分自身を挟んだ。
そして元の世界に戻り、救出隊に一人だけ救われた。

自宅に戻り、ファニーと後退して詳しく話を聞く。

・ファニーのスタンドの名前は"Dirty deeds done dirt cheap"(いともたやすく行われるえげつない行為)。
・ファニーのスタンドの能力は挟まれたものを並行世界へと送るもの(ただしファニー以外のものは並行世界で同じものにあってしまうと消滅してしまうようだ)。
・何かがあった場所を謎の地図で見ると印がついている。つまり全部で9個あの不思議なものがあるのだろう。

「…長くないか？」

【長いがかっこいいだろう？いいじゃあないか。D4Cとでも普段は略しておけばいい】

ううん……ま、まあいいか。
よく考えるとレクイエムたちも本来の名前は短めなものの後ろにレクイエムとつければ長くなるしな。

【しばらくはD4Cの練習もしなければな！使いこなせば私が大統領になる日も近いかもしれない】

「そうかもしれないな」

暗殺に役立ちそうな能力だ。
個人的には別に私に関する人ならば目をつむってしまおうと思う。
どっちにしろファニーが表に出ているときは私はあまり外を見ていることが多くないしな。

「これが集まればとんでもないことになってしまいそうだな」

【ああ。その前に私たちが集めねばならない。協力してくれるか？】

「もちろんだとも、ファニー」

【手を汚すのは私がやる。それ以外で…スタンドで協力できることがあればしてほしい】

「私はいいぞ」

『しょうがないわねぇ』

といっても私はよくわからないから言われたとおりにするだけだが。

それからファニーは仲間集めに奔走しているらしい。
手を貸してくれる人材を連れてきては私に交代して挨拶をしている。
意外といるんだな、スタンド使い…。てっきりあの何かがなければならないのではないかとおもっていたが。