馬酔木の助力～7部まで～ (ページ17)

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17(夢主視点) ページ17

ついに大陸横断レースが始まった。
私たちは列車で移動し、刺客…というのだろうか？
何人かのスタンド使いたちに遺体が隠れているであろう場所に行かせて回収させる。
そしてすべてを受け取り、アメリカの地下のシェルターにそれを保管…。

それが今回のシナリオだ。

出発の前に行ってもらう予定のスタンド使いに声をかけることになった。
まずはファニーが今回の目的をざっくりと話している。
回収するものがあること。回収を邪魔するものはできれば殺さずに動けない状態にすること。

「A。何かしゃべることはあるか？一応交代するぞ」

『ありがとう』

ファニーに交代してもらい、表に出る。
ここからはファニーが表に出ることが増えるだろう。
私が話すことも減る。

「では一言だけ。……死なないでくれ。私はあまり表に出てきていないからあれだが、このレースが終わったらあまり話せていない者たちとも話してみたい」

前にどこかでコピーしたスタンドを出し、全員に一回ずつ触れる。

「このスタンドは…名前は憶えていないな。触れたものの死亡を一回だけ防いでくれる。防いだ後はスタンドや攻撃を一切できなくなるから、その間に撤退してくれ。死ななければまた次のチャンスがあるが、死んでしまえばそこで終わりだ」

それだけ伝え、私はファニーと交代する。
いやぁ、目につくスタンドを片っ端からコピーしておいてよかった。
こういう時に必要になるからな。

それじゃあ私はしばらく寝ておこう。
ファニーが何かあれば起こしてくれるというからな。