真実 ページ5
ドアを開けたまま呆然と立ち尽くす。
廊下の向こうから女の人の笑い声が聞こえてきた。どうやら、まだ私は気付かれていない。
現状を把握するのに時間がかかった。
私どうしたらいぃ？
神様？助けて…
その瞬間、自分でも驚く行動に出た。
冷静に靴を脱ぎ廊下を歩き2人が居るだろうリビングの扉を開けた。
今までの私なら間違いなくその場を飛び出しただろう。
今は、真実が知りたい。その一心だった。
.
「キャーッ」
私の突然の出現にそこに居た女は大声で驚いた。
ソファーに寝転んでいた淳太は慌てた様子で起き上がり私を見て言った。
「なんで？」
なんで？
なんでって何？
「淳太？嘘でしょ？」
私の中で何かが音をたてて崩れ落ちていくのを感じた。
机の上にはお揃いのマグカップ。
お揃いの部屋着。
それを見るまではまだどこかで淳太を信じたい自分が居た。
けど、、
もう無理。
その瞬間、涙が溢れ出た。
自分の意識とは関係なくとめどなく流れてくる。
高校生から6年間の淳太との思い出が走馬灯のように頭を駆け巡った。
私が好きだった淳太はもう…いない。
私は裸足のまま淳太の部屋を飛び出した。
外は真っ暗。
その上、予報はずれの雨が降り始めた。
土地勘の全くない道をただひたすら走る。
淳太が追いかけてくる気配なんて全くなかった。
もぅ私どうなってもいい。
ハァハァ…
すごい息切れと涙と雨でグチャグチャになった顔。
我に返り急に走るのをやめた。
どうしよう、、私裸足だ。。
ふと歩道の向こう側に綺麗なマンションに隣接した小さな公園をみつけた。
とりあえずあそこにいこう。
さっきより雨足も強まって来た。
天まで一緒に泣いてくれているように思えた。
ぶらんこに腰掛け又泣いた。
ただただ泣いた。
年甲斐もなく、声を出してわんわん泣いた。
悲しくて辛くて苦しくておかしくなりそうだった。
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アップルレモン(プロフ) - はい。 もう、健人への愛が薄れることはありません。 ぜーったいに、愛し続けます！！！ (2014年10月13日 10時) (
レス) id: 3eb5f519f8 (このIDを非表示/違反報告)
SZ-holic(プロフ) - アップルレモンさん» ほんとですか？嬉しいです(*^^*)これからも健人を愛してあげてください。愛が薄れた時は、又らぶほりっく。思い出してください。←黙（笑） (2014年10月12日 23時) (レス) id: 42cc598e38 (このIDを非表示/違反報告)
アップルレモン(プロフ) - この小説読んだら、ちょっぴり薄れていた健人への愛が復活しました！ 本当に本当にありがとうございます。 (2014年10月12日 23時) (レス) id: 3eb5f519f8 (このIDを非表示/違反報告)
SZ-holic(プロフ) - アップルレモンさん» アップルレモンさん、もぅ感激なコメントに涙出ました（；＿；）本当に嬉しいです。かなり長いストーリーになっていますが、ご覧いただけたら幸せです。本当にありがとうございます… (2014年10月12日 16時) (レス) id: d5618f34ce (このIDを非表示/違反報告)
アップルレモン(プロフ) - こんなに、健人を愛しちゃっていいんですか？ もぅ、この小説読んだら、涙が止まらなくて大変でした(笑 読み終わった瞬間、テレポーテーション聞きました。ルージュも。 胸に、染みました。 この小説は、ファンタスティック胸キュンストーリーです！ (2014年10月12日 16時) (レス) id: 3eb5f519f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SZ-holic | 作成日時：2014年8月21日 17時
