summer kiss.2

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..









「さ、今日はいいの釣れるかな〜。」


「どんぶらこ〜どんぶらこ〜。」




ゆらゆら揺られてる舟。





「ゆうたろうはバス退治にでた」


「ゆうたろう……………、笑」


　




向かいにいるのは、
ゆうたろう……………じゃなくて、裕太。








“明日ひまでしょ？
釣り連れてってやるよ”






頼んでないんだけど。
なのに、上からなんだけど。







すっかり把握された私のスケジュール。



ナイトプールでは想像できなかったけど、
以外に早めにやってきた
船に揺られる未来。






「明日渉来るんだっけ？」



「みんなでBBQ しようって言ってるよ」



「そっか。」




明日は渉がこっちに来る、って。


なんだか、緊張するんだけど……。




“渉に一応報告はしたんだけど、”


太輔が私とのこと、伝えてくれたみたいで。





昨日電話かかってきた。




渉は多くは語らなかったけど、






「太輔泣かせたら許さねぇからな」





って。









…………………………え、なんか違うよね？






でも声色が弾んでて、
喜んでくれてるのかなって。







「ねえゆうたろう、最近ミツに会った？」



「うん、昨日会ったよ。
きびだんごくれって」



「ふぅん。」



「なんだよ話振っといて乗らないんかい」






なんだ……………。そっか。






「元通りにする、って言ったのは
ミツなのにな……………。」





絶対、避けられてる。





「子供っぽいよね〜ミツ。
全然大丈夫じゃないくせに」




ちゃぷちゃぷ揺れるボート。




「まっったく同じこと聞いてきたよ俺に。
“Aと会ってんのか”って。」




“なんで俺がお互いの
生存報告しなきゃいけないの？”って。







「いつもみたいに来てくれていいのに…………。」





正直寂しいよ、ミツ。









「それほど本気だったんじゃないの？
ミツのそうゆうとこみなかったから
すごい意外なんだけど」




「そうなんだ………」
　



「罰が下ったんじゃない？
今まで女泣かせしてきたのが。
……………あっ！A引いてる！！！」





「えっっ、ちょっっ、どうしたら？！」





それからゆうたろう(まだ言う)と
釣りに勤しんで。





「ずっと船に揺られてる気がする……。」



ご満悦な裕太とは正反対に
ボロボロになって帰ってきて、

　


「おかえり、」


　


迎え入れてくれた太輔は、
早めに帰ってたみたい。

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