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..

 






……………………朝か。




──────────────・・・・





「……………………はっ!!」







飛び起きて、隣を見た。



…………………よかった、ひとりで。









昨日はプールのあと、
例のごとくここで飲み直して…………






…………………あれ?


私、ここに自分でたどり着いてない…。



もしかして、
誰かが運んでくれたのかな………。




リビングへ出ると、
健永くんとにかちゃんは
床に転がってて、


裕太とみやっちはソファ半分こして寝てて。




あれ、藤ヶ谷さんは…………………




「………………っっっ!!!」



目に入ったのは、
私の部屋の脇で壁にもたれかかって
寝てる藤ヶ谷さんの姿…。





び、びっくりした。




起こそうかな、って
思ったけど
思いの外気持ち良さそうに寝てて………
そっとブランケットをかけた。




もしかして、
見張ってくれてた………とか?





こんなこと
普段は絶対しないよね。







そんなことを想像して、
朝からあったかい気持ちになる。








窓の外はまだ少し薄暗くて、
もうすぐ陽が登るころ。





それぞれひとりずつ
ブランケットをかけていって、









……………あれ?ミツがいない。







ひとりだけ帰ったのかな?









冷蔵庫を覗けば、
卵と牛乳がない、って思って
少し肌寒く感じる夜明け、
コンビニへ向かおうと
カーディガンを羽織って外へと出た。






大人数だし、なに作ろうかな……。
財布とスマホを片手に
階段をおりていく。







まだ、車も少なくて
歩いてるひとなんていなくて。
日中はまだまだ賑わってるこの辺も
この時間は静かで。



波音がよく聞こえて、
暗いような明るいような不思議な空間。









階段を降りると、
カフェの堤防にひとり姿が見えて、
煙草の煙が夜明けの空へ上がってく。






「ミツ、」





声をかけると、
その背中がびく、っとして。




「うわ、びっくりした」







ミツが振り返った。

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ちい★(プロフ) - さみしいって言ってたよ…と嘘か本当かわからないけど、言ってくれた裕太の優しさに気づいてしまいました…。でもやっぱ太輔いいねぇ…あやさん!みつも良き★ (2020年1月10日 2時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - みっかさん» こちらにコメントしてくださってたの見落としておりました!おかげで完結を迎えました。ぜひ最後までお付きあいくださると嬉しいです。 (2017年10月27日 21時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
みっか(プロフ) - あと2〜3回で 終わってしまうんですね…どっちに持ってかれるのか( ToT )ミツが街から出て行く!って流れには ちょっぴり驚きでした! (2017年10月21日 1時) (レス) id: 6df392b90f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ともさん» 遂に!もう私だったら部屋に入った瞬間失神しそう…、ミツなにしてるんですかね。主人公ちゃん気にしてますよ〜! (2017年10月9日 13時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - たまぴよさん» ゆうたろうは考え事が多い主人公ちゃんの癒しになってもらってます!藤ヶ谷さん電気消して、部屋においでしてその先はどうしちゃうんでしょう…!移行後もよろしくお願いします。 (2017年10月9日 13時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あや | 作成日時:2017年8月21日 23時

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