summer kiss.2

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..




“気持ちいいだろ？”



濡れた髪を無造作に
かきあげてるミツ。






……………しょうがないなぁ。






それから爆イケギャルと遊んだり、
ボールで遊んだり。





「ふたりともうけるんですけど〜〜
なんかコントしてるみたいですよ？」



「夫婦漫才してるみたいな」



私もいつもの調子に戻って、
すっかり仲良くなったギャルに
そんなこと言われた。




「漫才っていうか喧嘩だよ、喧嘩」


「いちいちこいつがつっかかってさ〜〜
かわいくねぇんだよな〜〜」


「はぁ？」



つっかかってくるのミツだよ、ミツ！




「でもお似合いじゃんミツ〜〜」


「そろそろ落ち着けば？」




なんて、
ギャルに諭されてるし。笑




「Aさん、かわいいし
ぶっちゃけ好きでしょ〜〜？」



いじられて、
腕つっつかれてる。



ギャルには弱いのか、
押されてるミツが面白い。





「ほらほら、どうなのよ〜〜
好きでいじわるしちゃう感じだったのぉお？
しょうがないなミツ〜〜」




便乗して、
一緒にギャルとつんつん。




ふっふっふ………どう返してくるかな。






─────────────・・・







「あ、ガヤ！おつかれ！」




色白ちゃんを
浮き輪に乗せて
ふわふわ浮いてたにかちゃんが
プールサイドに手を振った。




その声に振り返ると、
目があって、
にこ、って手を振ってくれて
“おいでおいで、”ってされて。


「ちょっと、休憩するね」


ギャルちゃんずに手を振って、
ミツの腕を軽く叩いて、プールサイドへ。






嬉しい。






「どう？楽しい？」


「藤ヶ谷さん来るまで待ってたんですけど、
ミツに押されてそのまま落ちて………、」


「え？大丈夫だった？」


「ふふ、はい。
なんだかんだ楽しんじゃってました、
藤ヶ谷さん来たなら少し休憩しようかな、」



「うん、また後で一緒に入ろうよ」




“どうぞ、”って
差し出された手を掴めば、
よいしょ、って手伝ってくれて。





「水着、似合ってるね」




そう言って、
タオルをかけてくれた。




浴衣のときもそう。
真っ先に褒めてくれるの。






「…………ありがとうございます、」







照れて俯く私に、
“その表情と水着が一致してないよ”って。






「それ誰が選んだの？Aちゃん？」



「裕太が絶対これ。って………。
最終的には私が決めたんですけどね」



「へぇ、攻めてきたね」




にや、って。




……………………くぅうう！大人の余裕！

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