30 ページ30
..
藤ヶ谷さんの瞳は、
何度も私の心を刺激してきて
その度に何かを確かめるように、
そっと、ゆっくり触れる唇。
ま、まだ朝ですよ………………。
「あっ、あの……………、」
「ん？」
藤ヶ谷さんの膝にのって、
向かい合うようになってる私。
背中に回された腕がぎゅ、っとなる。
「うん、まだ朝だね」
「えっ？」
「藤ヶ谷さん、朝ですよ？！
って顔してるから」
“結構Aちゃんの思考
読み取れるようになったよ”って
私のTシャツに顔を押し当てて、
肩を揺らして笑ってる。
首もとに触る、髪がくすぐったい。
「ひゃっ、」
「なにそのかわいい声」
「くすぐったくて・・・」
焦る私を見上げて、いじわるな顔してる。
「そんなに見ないでくださいよっ、」
「おっ、反抗的。いいね、それ」
顔を背ける私に、
大人な対応をしてくるから敵わない。
「…………なんか、藤ヶ谷さん違う。」
もちろん、大好きだけど。
じ…。って見れば、
「俺はね、優しいと見せかけて
本当は好きな子にはめちゃくちゃいじわる。
ちなみにやきもちもやくし、
軽い束縛もするんだけど。どう？」
“怖いでしょ？笑”なんて、
私のことを試してる。
「そうゆうの大好きです。」
負けないように答えれば、
「うん、好きそうだよね」
…………………もう、なんだか全部が上手。
「もう〜〜っ！！！」
「はは、痛いって」
勝ち目のない会話に、
ほっぺをつまんでみるという暴挙。
───────・・・
「…………私だってドキドキさせたいもん、」
「………………今のは読めなかった、」
不意打ちで重ねた唇に、驚いてる藤ヶ谷さん。
「…………朝ですよ、Aちゃん」
「ふふ、真似しないでくださ
「そうゆうことじゃなくて、」
ぐっ、と近づく距離。
「夜にしちゃう？」
「……………え？」
「カーテン閉めちゃえば夜になるけど」
……………………やられた。
おでこをこつん、と合わせて
“どうしよっか、”って。
いじわるすぎないですか、藤ヶ谷さん。
吸い込まれるように
唇を引き合わせれば─────────・・・
「「お〜〜〜〜い！！飯！！」
………………今日はWですか。
いっつもこんな感じだよね。
ぱっ、と離れた私たち。
藤ヶ谷さんが
隣で“鍵、変えようかな……”ってぼやいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちい★(プロフ) - さみしいって言ってたよ…と嘘か本当かわからないけど、言ってくれた裕太の優しさに気づいてしまいました…。でもやっぱ太輔いいねぇ…あやさん！みつも良き★ (2020年1月10日 2時) (
レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - みっかさん» こちらにコメントしてくださってたの見落としておりました！おかげで完結を迎えました。ぜひ最後までお付きあいくださると嬉しいです。 (2017年10月27日 21時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
みっか(プロフ) - あと２〜３回で 終わってしまうんですね…どっちに持ってかれるのか( ToT )ミツが街から出て行く！って流れには ちょっぴり驚きでした！ (2017年10月21日 1時) (レス) id: 6df392b90f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ともさん» 遂に！もう私だったら部屋に入った瞬間失神しそう…、ミツなにしてるんですかね。主人公ちゃん気にしてますよ〜！ (2017年10月9日 13時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - たまぴよさん» ゆうたろうは考え事が多い主人公ちゃんの癒しになってもらってます！藤ヶ谷さん電気消して、部屋においでしてその先はどうしちゃうんでしょう…！移行後もよろしくお願いします。 (2017年10月9日 13時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あや
| 作成日時：2017年8月21日 23時
