STORY46《信頼関係》 ページ18
さっきの言葉で泣くのを止めた。
俺は笑った方がいいんだ。
今まで沢山恐い思いや辛い思い悲しい思いした分笑わなきゃダメだと
涙を拭い。ニコッと笑って見せた。
智「そう。それでこそ和だ」
そう言いいつものフニャンとした顔を智さんはしていた。
そして手を貸してくれて立ち上がった俺は
微笑みながら健翔くんの居る方へ振り返った。
さっきまで静かに俺を見守っていた彼が口を開いた。
健翔「和くん…俺はさまたこうやって仲良くできるのが嬉しいんだよ。それに、潤とは中学の時から野球で繋がりあったけど和くんとは全然接点も縁もない奴でたまに挨拶する程度じゃん？それがさ今信頼関係築けてるって奇跡だと思うんだ。だから、今度こそ俺に守らせて？」
俺は、愛の溢れた仲間たちにに恵まれてるのだ。だからこそ碧に立ち向かうんだ。
笑って前に向かうように、もう弱くないって証明するために。
和「智さん。健翔くんありがとう。俺には二人は欠がえのない仲間です。俺だって男です。俺も碧にそして過去に向き合ってみます」
今までよりも清々しい気持ちになっていた。
何度だって立ち向かえばいいんだ。
一人じゃないから。仲間が居るから。
大丈夫、相手は同級生だ。
金持ちだろうが財閥だろうが関係ない人は人だ。
仲間も愛もなければ心も真っ黒な彼奴に何ができるというのだ。
彼奴の脳内は俺の仲間を消すことしか入っていない
そんな奴を放っておけない。
仲間を傷つけられたくない。
俺が碧を止めなくちゃ。守られてばかりじゃなくて守らなくちゃ。
“大丈夫、お前なら出来る筈だ。”
中学の頃、潤くんに言われた言葉が頭の中をぐるぐると木霊する。
智「……そっか。よく言ったな和」
沢山泣いて二人の話を聞いていたらもう時計は七時半を指していた。
健翔「あっ、俺もう帰らないと。」
和「健翔くん。危ないよまだ碧が居るかもしれない。だから今日は泊まっていきなよ」
健翔「でも、姉さんが待ってるし。姉さんに何かあったら俺…」
智「健翔くんは姉思いなんだね。でも心配しなくても大丈夫だ。今日は泊まってきな？」
優しく語りかける。
穏やかに
健翔「えっでも…」
「お姉さんなら、俺が連れてきてやったよ。」
何処からともなく翔さんの声がして
ドアの方を見ると黒い皮のジャケットに白のVネックという格好で腕をくんで此方を見ている翔さんと大荷物を盛った健翔くんのお姉さんが立っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻井aia(プロフ) - ウオタミ&にのらぶさん» わぁ〜！そう言っていただけるととても嬉しく光栄に思います。ありがとうございます。はい。これからどんどん更新していこうと思っているのでよろしくお願いします(_ _*) (2017年12月21日 19時) (
レス) id: 682a610d3e (このIDを非表示/違反報告)
ウオタミ&にのらぶ - この小説大好きです！更新頑張ってください！待ってます。 (2017年12月21日 19時) (レス) id: 95f4d8affe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻井aia | 作成日時：2016年11月13日 19時
