STORY45《助け船》 ページ17
随分と走り周りを見渡すと思い出屋の近くに居た。
息切れもかなりしてきて正直走るのがキツかった
でももしここで走るのを止めたとして碧のことだすぐに追い付くに違いない。
だって碧は長距離走…得意中の得意だから。
限界が近づいて来ているのももう分かっている
それでも走らなければいけない
彼奴から逃げ切らないとまたあの時の結末と同じになってしまう。
健翔「…和くん。あれ……智さんじゃない?」
微かに小さく見える人影。
目を凝らしてみれば確かに智さんらしいシルエットだ
和「智さーん！！」
もしあの人影が智さんなら助かる
希望が見えてきた。
そう思うと頑張って走れた。
人影にどんどん近づいていく
もう数十メートル「智さーん」と大声で叫ぶと振り返り大きく手を振ってくれた。
確かに智さんだ
疲れてもう無理なんて気持ちは何処かへ飛んでいき
助かったと健翔くんを守れたと心から嬉しくなった。
智「和〜。どうしたの？それに健翔くんまで。そんなに走って」
優しく微笑みながら俺達2人の顔を見比べていた
あぁ安心する。
和「智さん。あのね…彼奴が碧が！！」
“碧”という言葉を聞くと表情が変わり
すぐさまに店の中に入るように促してきた。
押されるようにして店の中に入ると
智「和。健翔くん。もしかして追われてた？碧に…。」
健翔「……追われてました。それに、和くんに関わってる奴は全員消すとか言ってました。例え兄である貴方でも」
智「そうか。ごめん。あんなバカな弟に追い回されてほんと申し訳ない。にしても早かったな…黒い影が迫り来るのが…」
思い出した途端に碧に再会するなんて偶然過ぎる。
運命は時に残酷なんだとまた思いさせられる。
和「……どうしよう。また大事なもの失うのかな？…俺もう嫌だよ。これ以上失いたくないよ」
泣き崩れた。なんで俺にばっかり試練を神様は与えるんだろう。
もう十分苦しんでるのにもっと苦しめと嘲笑うかのように危険な目に逢わせようとする。
もう何もかも失いたくない。
誰にも消えてほしくない……
健翔「…和くん。」
静かな空間にただ俺の泣き声だけが響く
智「和…俺がなんとかしよう。だからお前は笑ってくれ。俺はお前の涙はみたくねぇんだよ。和の笑った顔が見たいんだよ。」
和「…智さん。」
智「和…大丈夫だから。彼奴と俺は兄弟だ。何とかして見せる。だから心配すんな。」
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櫻井aia(プロフ) - ウオタミ&にのらぶさん» わぁ〜！そう言っていただけるととても嬉しく光栄に思います。ありがとうございます。はい。これからどんどん更新していこうと思っているのでよろしくお願いします(_ _*) (2017年12月21日 19時) (
レス) id: 682a610d3e (このIDを非表示/違反報告)
ウオタミ&にのらぶ - この小説大好きです！更新頑張ってください！待ってます。 (2017年12月21日 19時) (レス) id: 95f4d8affe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻井aia | 作成日時：2016年11月13日 19時
