♯33 ページ37
弟の陸の気持ちを尊重し、ステージに立たせてやりたいと願う海。
そんな海の気持ちに応え、自分の夢を叶えるためにもステージに立ちたいと思っている陸。
2人の気持ちを受け取り、頭を下げてまで懇願された一織は考える。
自分が、どのように返答すべきなのかを。
確かに…海が言うように、陸の気持ちを尊重し…彼がメンバーに話す気になるまで待つ、と言うのが陸の気持ちと海の決意を汲んだ上で取れる最上の選択なのかもしれない。
しかし、それはただの夢物語で…
IDOLiSH7の未来を考えれば、そうも言っていられないというのが現実だ。
陸の病気のことをメンバーやマネージャーがしっかりと把握していれば、フォローなどはしやすくなるし体調に合わせたスケジュールを立てることが可能になる。
それに関する様々な問題が起こったときの対策を素早く行えるようになる。
しかし、そのような対策をする為には…やはり、知られたくないという陸の気持ちを無視して陸の病気のことをメンバーやマネージャーに伝えなければならない。
陸の気持ちをどうしても無視してしまう結果となってしまうのだ。
しかし、2人の思いを無下にも出来ない。
そう考えた一織が出した答えは…
「……七瀬さん。これは生意気で言う訳でも、意地悪でもありません。」
「貴方のボーカルは、IDOLiSH7の武器です。最大の武器と言っても良い。そしてそれは、海さんのボーカルにも言えることです。」
「あなたたち2人がいれば、IDOLiSH7はいつか必ず、日の当たる場所に出れます。」
どうにか説得して、陸に秘密を話す気にさせることだった。
ゆえに一織はらしくもなく、褒めたりもして…
「……一織……、もしかして、オレを褒めてる……？」
「……言わなきゃわかりませんか。」
「あっ、いや……。びっくりして……。……嬉しいよ。素直に……。ありがとう、一織……。」
「……最後まで聞いて下さい。」
「うん……。」
2人に語り聞かせた。
「七瀬さん、あなたのボーカルは武器になる。それゆえに……。」
「あなたの抱えているトラブルは、グループ最大の爆弾にもなりかねません。下手をすれば、命取りにもなる。」
「海さんにフォローしてもらうにも、限界があります。こんなことは考えたくもありませんが、海さんにもしものことがあった時…共倒れになってしまうこともあるでしょう。」
自分たちの存在がこのIDOLiSH7というグループにおいてどれほどに重要であるのかを。
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月(プロフ) - キャベツの芽さん» はじめまして！コメントありがとうございます！尊くんもちゃんと受け入れられていて、大好きだと言ってもらえる程だと知れて安心しました！本当にありがとうございました！ (2019年5月24日 17時) (
レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツの芽(プロフ) - 初めまして|´-`)ﾁﾗｯ海くんも尊くんも大好きです！！これからも楽しみにしております！！ (2019年5月24日 14時) (レス) id: 270caf8b44 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - Suiさん» コメントありがとうございます！これからも海くんのことを温かい目で見守ってくださればと思います。 (2019年3月26日 23時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
Sui - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年3月26日 21時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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