3太刀目:警戒♭ ページ5
Noside
「…っ!人間…!?」
「!…っここは、いったい…。」
目を覚ました銀髪の青年は自分を見る二人の青年を警戒混じりの憎悪の視線で睨みつけた
水樹「……。」
見ていた青年の内一人の黒い青年...水樹は銀髪の青年と同じ憎悪混じりの鋭い視線を向け
香澄「水樹、凄むな。怯えているだろう…。」
逆に青い青年...香澄は心の底からホッとしたような表情で銀髪の青年を見つめており…睨んでいる黒い青年を宥めている。
対照的にもほどがある二人の表情に、憎悪の視線を向けながらも内心では「なんなんだこの二人は!?」と動揺するしかない青年。
.....そんな彼の名を、山姥切長義といった
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水樹side
警戒心...それに憎悪の感情か。付喪神は人に作られた「モノ」に宿って生まれる神だ
故に人の思いでできた彼らは、人を愛してやまない。人を最後まで恨みきれない
...付喪神ほどバカな神を、俺は知らない
香澄「よかった...目が覚めたんだな。もう、痛いところはないか?」
...香澄、仕方ないとは思うがお前もう少し警戒心を持って相手と接してくれ。人が良すぎる
まぁ、そんな香澄だから俺も不良から足を洗えたんだがな...
長義「...ここはどこだ。本丸じゃないのか」
香澄「本丸...?ここは俺たちの通ってる大学の、学生寮だ」
声も固い、そしてここを「本丸か」と確認してきた...間違いない、こいつは「あそこ」出身だ
色々と気を使って話しかける香澄をボンヤリと見ながら思考を巡らせていく...
傷が浅いってことは顕現されたばかりか、お気に入りってことでそこまで被害に合わなかったんだろうな...こんなだから、品位が下がるんだろ
全部、全部ーーのせいだ。やつらがちゃんと罰していれば、親父は...
香澄「まだ名乗ってなかったな、俺は...むぐっ!?」
水樹「...名乗るな!…っ頼むから」
危なかった...名乗ってたら本当に面倒なことになっていた。香澄は俺の「頼む」という言葉に弱い、いまはそこを利用させてもらう
水樹「...それよりさっき作った中華粥、持ってきたらどうだ」
香澄「?わ、わかった」
頭に疑問符を浮かべたままキッチンへと行く香澄を見送ってからジロリと銀髪の青年...否、
ーーー刀剣男士を睨みつけた
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