ゆうえんち【ぼくのえにっき】

心境 ページ34

後悔、した。

あれから、多分18年くらい経つんだろうが、いまだに忘れられない。


だから、俺は記者になることにした。


この職ならば裏の不祥事だとか、汚れたそれが見えるし暴けるかと思って。

ただ、現実はやっぱり信念だけじゃやりきれない。

この仕事は持久戦だ。
粘りに粘って情報を集めなければならない。

それに人が関心を持たなければ、真実は広まらない。

ここで折れてたら俺はだめだ。
一生あの悪夢がつきまとう。


遊園地のトラウマが。
あの、観覧車が落ちる音が。


それを断ち切るためにも、俺はこの事件を広めなくてはならない。

あいつの為じゃなくて、自分の為。



自分の為に、悪を倒す。



なんて、思ってみたがやっぱりうまく行かないよなぁ...

それに、俺も非難される側の人間だしな＿＿＿

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