第七班の先生 ページ9
遅い。遅すぎる。
シカマル達なんてとっくに行っちゃったよ。去り際にデコピンかましてったしもー。
まだヒリヒリする……。いつもより威力強くない?今日のデコピン。
なんかあいつ、お昼ご飯の後からめちゃくちゃ怖い顔してたけど、なんか怒らせるようなことしたかなぁ…。
全く心当たりがない……わけではないかも。無視した。
あー……あとで謝んなきゃ。
とりあえず、今は眠いから寝よ。
「ちょっと!!何やってんのナルト!!」
…っと……そう易々と寝られないか…。寝させてよぉ……アカデミーでしか安心して寝れないんだからぁ……。
何事かと思って顔を上げれば、ナルトが黒板消しを挟むという、なんともベタなブービートラップを仕掛けていた。
ナルトは馬鹿なの?流石に相手は上忍なんだから、引っかかんないでしょ。
「遅れて来る奴がわりーんだってばよ!!」
「ったくもー!私!知らないんだからね!!」
そうは言ってるけど、サクラも何気ノリノリなんだろうなー。
間もなくして教室に上忍の先生が入ってきた。
いや、引っかかるんかい!見事なまでに引っかかったね先生!!逆にこっちがびっくりしたよ。
でもこの人は仮にも上忍。見くびらない方がいいだろうな。
見た目があれだけど。
「きゃはははは!!引っかかった!!引っかかった!!」
「先生ごめんなさい。私は止めたんですがナルト君が…」
笑いが止まらないらしいナルトに、一つチョップをかまし先生の前に出る。
『すいません先生。これ、粉払うのに使ってください。』
そう言って、ポケットに入れていたハンカチを差し出す。
いや、たとえ遅れて来たとしたって、悪いの私たちだし。これくらいしないと。
だけど、先生はハンカチを受け取るでもなく、喋るでもなく、私のことをじっと見たままで静止してしまった。
……なんで!?
『あの…先生…?大丈夫ですか?』
そう呼びかければ、先生は我に帰ったらしく、ハンカチを受け取り、粉を払った後ありがとうと言って笑顔で返してくれた。
私たちからみたら、顔の大半隠してて不審者にしか見えないけど、この人は多分いい人だ。
そして先生は、ニコニコしたまま話し出す。
「んーなんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……この子意外嫌いだ!!」
私の頭にぽんっと手を置いてそう言った。
え。好き嫌い決めちゃっていいの?先生でしょ?大丈夫?
ま、まあ、嫌われるより好かれた方がいい…のかな?
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眠 - うおっめっちゃええやん・・・この作品一気に読み進めよー! (2021年10月6日 18時) (レス) @page2 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ミルク さん» まさか2年前の作品にコメントが来ると思わず、びっくりしてしまいました!昔書いたものなので今よりももっと拙い文章ではありますが、参考の域をこえなければ、参考にしてくださって構いません。私も嬉しい限りです! (2020年10月31日 16時) (レス) id: 1084e77889 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年10月31日 12時) (レス) id: 243dd4bfbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年5月26日 22時