木ノ葉流忍者 うずまきナルト ページ31
ナルトside
俺は、蹴られた瞬間にやばいと思った。
このままじゃ、マジで殺される。
そう思ったのに、あいつはマユ無しに蹴りを入れ、俺の前に立って、カッコつけてニカリと笑った。
Aの目は、俺達が見た事のないとても綺麗な真紅の色をしていた。
次の瞬間には俺の目の前から消え、マユ無しとやり合っている。
マユ無しはまるで効いてないというような顔をしているが、Aには着実に傷が増えていく。
"この場にいる皆を守る。そう誓ったんだ。"
Aの言葉が頭をよぎり、何も出来ないでいる俺がただただ悔しい。
そしてふと、俺の手に目が行った。
そこには、俺が自ら手にクナイを突き刺し、Aが手当をしてくれ、カカシ先生が巻いてくれた包帯がある。
それを見て、思い出した。
この左手の痛みに誓ったこと。もう二度と助けられるようなマネはしねぇこと。怖気付いたり、逃げ腰にもならねぇこと。
そして、Aやサスケに負けないこと。
すると、ボロボロのAが俺の横を吹っ飛んでいった。
『がっ……は…』
いかにも苦しそうにするA。マユ無しの方を向けば、俺の額当てを踏みつけている。
イルカ先生に額当てを貰ったことや、カカシ先生から合格を言われた日のこと。
励ましてくれたAのこと。
それらが、俺の頭に蘇る。
そうだ…俺ってば忍者になった。それにもう逃げねぇって決めただろ!
逃げねぇって……!
「うおおおお!!!」
俺はマユ無しに向かって走り出し、一撃を喰らいつつも額当てを奪うことに成功した。
「おい…そこのマユ無し。…お前の
俺は大きく息を吸い、額当てを結びつつ言い放った。
「木ノ葉流忍者!うずまきナルトってな!!」
ぎゅっときつく額当てを結んで、マユ無しを見据える。
そして、ちらりとAの方を向いた。
ボロボロで血を流しながらも、うっすらと俺をみて微笑んでいた。
それに俺もにっと笑い返し、サスケへと話を振る。
「フン。あのお前がチームワークかよ…。」
「さーて。暴れるぜぇ…。」
「クク…えらい鼻息だが、勝算はあるのか?」
それまで少し黙っていたカカシ先生が、また逃げろと叫んだ。
だけど俺ってば、ここで下がる気はねえってばよ。
おっちゃんの方を向けば、思う存分にやってくれと言ってくれた。
「フン。……というわけだ。」
「覚悟はいいな…。」
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眠 - うおっめっちゃええやん・・・この作品一気に読み進めよー! (2021年10月6日 18時) (レス) @page2 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ミルク さん» まさか2年前の作品にコメントが来ると思わず、びっくりしてしまいました!昔書いたものなので今よりももっと拙い文章ではありますが、参考の域をこえなければ、参考にしてくださって構いません。私も嬉しい限りです! (2020年10月31日 16時) (レス) id: 1084e77889 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年10月31日 12時) (レス) id: 243dd4bfbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年5月26日 22時