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尊敬すべきゴリラとタコ ページ34

翌日、少しやることがあって遅刻ギリギリで教室に入ると、自律思考固定砲台さんがテープでぐるぐる巻きにされていた。


「あ、A。今日は遅かったじゃん。」

『おはよう業。ちょっとやることがあってね。気づいたらギリギリだったんでィ。で、あれはどうしたんだ?』

「ん?ああ、邪魔だからって拘束したんだ。寺坂がね。」


まあそりゃこうなるだろうよ。

外してあげる気にもなれず、そのまま席に着いた。


それから先生が入ってきて、彼女も起動する。

そして銃を出せないことに気づいた彼女は、何故拘束されているのかも理解せず、拘束を外せと言い出した。


「この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに生徒(わたし)に対する加害であり、それらは契約で禁じられているはずですが。」

「違げーよ。俺だよ。どー考えたって邪魔だろーが。常識ぐらい身につけてから殺しに来いよポンコツ。」

『えー?あんたがそれ言っちゃう?一番常識無さそうなゴリラなのに?あ、全国のゴリラに失礼でしたね。すいやせんゴリラ局長。ゴリラの代表であるあんたは、真選組の誇れるゴリラでさァ。』

「うるせぇんだよ!!!てめぇは黙ってろ!」


という冗談はさておき、結局のところ拘束を外してもらう事は叶わず、授業が終わるまで彼女はそのままだった。

授業も終わり、解放された彼女を残して、全員が下校していく。


私はと言うと、尊敬すべき真選組のゴリラ局長の名を汚さぬよう、自分のやるべきことをやりに職員室へと赴いていた。


「おや、鬼山さん。何か御用ですか?」

『はい。自律思考固定砲台さんについて、少しお話したいことがございやして。』


私が考えたことを先生に話せば、先生は良いアイデアだと言って協力してくれることになった。

というか、先生も同じ考えを持っていて、昨日からそのために用意もしていたらしく、話がスムーズに進んでくれた。


それから作業をし続けて、気がつけば真夜中。
思ったよりも時間がかかったが、先生と必要なものを持って教室へと入る。


先生と彼女が話をしている中、着々と物を広げていく。

さすが先生。生徒を諭すのが上手い。この人も尊敬できる人だ。


「暗殺における、協調の大切さが理解できたと思います。どうですか?皆と仲良くなりたいでしょう。」

「……方法がわかりません。」

『そこはお任せくだせェ。準備は万端でさァ。』


私は万事屋じゃねぇが、クラスメイトのためなら、一肌脱ぐのも悪くないだろう。

匠の所業→←ウザってェ機械



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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

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