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転校生 ページ32

総悟からの通知がエグい事になってはいたが、そのまま折り返したりすることもせず、修学旅行は終わりを迎えた。


そして、今日からは通常授業が始まる。


そういえば昨日、烏丸先生から転校生が来るとメールが来ていたな。

外見で驚くだろうって言ってたが、まず私は天人とか幾度となく見てきてるわけで、驚くも何もないだろうねィ。


屯所にいる時の癖で早く来てしまう私は、クラスの誰よりも早く教室に入った。



……つもりだったんですがねィ…。



教室の一番端の席に、明らかに人間ではなく、長方形の装置みたいなものが置かれていた。

あれが転校生……なのか?


いや、まあ、なんというか、驚かない自信はあったが、私の予想の斜め上をいっていたというか…。

カラクリにしろなんにしろ、たまさんみたいな感じだと思ってたし、まさかこんなのが来るなんて…。

ま、まあ、とりあえず挨拶でもしときますかね。


『あー…コンニチハ、初めまして……?あんたが今日から来た転校生ですかィ?』

「おはようございます。今日から転校してきました、"自立思考固定砲台"と申します。よろしくお願いします。」

『あ、よろしくお願いしやす…?』


挨拶をしてすぐに、画面に映し出されていた顔が消え、また動かなくなった。

なんなんだ…一体……。

たまさんとは違って、他のカラクリ同様、感情とかそういったもんが一切ねぇんだろうな。


所詮、機械は機械。私達人間と、どういった関係性を築けていくのやら。


『あ、すいやせん。一回起きてもらっていいっすか。』

「はい、なんでしょう。」

『写真撮っても大丈夫ですかィ?送りたい人がいて。あー、情報は絶対に漏れないから安心してくだせェ。むしろ、この世界でその人から情報が漏れたら、それこそがホラーなんで。』

「構いませんよ。」

『あ、いいんだ。ありがとうごぜえやす。』


礼を伝え、物を置いてから携帯で何枚か角度を変えつつ写真を撮っていく。

これを源外さんに送り付けよう。あの人はこういうの、喜びそうだし。


しばらく撮影会を続けていたら、教室に誰かが入ってきた。


『お。おはよう、杉野、渚。』

「「いや何やってんの!!?」」

『見ての通り、自律思考固定砲台さんの撮影会でさァ。撮るなら事務所通してからにしてくだせェよ。』

「誰も撮らないと思うよ、鬼山さん……。」

「ってか事務所って何処だよ……。」


そんな声を聞き流しつつ、撮れた沢山の写真を貼り付け、送信ボタンを押した。

ウザってェ機械→←久しぶりの声



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白猫 - まじで面白いです。更新楽しみにしています。 (2019年10月7日 16時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - 銀魂と暗殺教室のコラボ→神!!! つまりこの小説神!!!早く続きが読みたいです気になります!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 18時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 沖野猫松さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて、とても嬉しいです!これからも更新、頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 47c8e13314 (このIDを非表示/違反報告)
沖野猫松 - とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 18時) (レス) id: 40ce46605e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年7月21日 21時

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