任務説明 ページ18
それから私達は天地橋に向けてまた進み始めた。
「この辺りでいいかな。」
夜になり、先生はそう言うと木遁で家を建てた。
凄い……後で先生に木遁教えてもらおうかな…。
「今日はここで野宿だね。」
「これ…野宿って言わないんじゃない。」
『私も同感。』
中に入って少し経った後、ヤマト隊長に集められ話を始めた。
「サクラ。君に聞いておきたい事がある。」
「何ですか?」
「…暁のサソリについてだよ。砂隠れからサソリのファイルは一応受け取ったけど、奴の性格や言動、仕草や癖なんかがあったらなるべく詳しく教えてくれ。
目の前でサソリを見たのは君だけだからね。」
なるほど。暁のスパイに近づくのに、サソリに変化した方が良いってことか。
すぐに見抜かれる可能性はあるけど、それが一番得策だろう。
「スパイは相当のリスクを伴う行為だからね。相手もかなり慎重になっているって事さ。」
「それに万が一…暁の罠という場合も想定して、僕がまず一人で近づく。君たちは僕の指示があるまで待機しててくれ。」
「砂の里にも由良っていう暁のスパイがいたのは確かだし…死に際のあの言い方…多分ウソじゃないと思うけど…」
『どちらにしても、そのスパイは相当のやり手に間違いないだろうね。』
「やってやるってばよ…。」
それから本題に入り、ヤマト隊長から今回の任務を具体的に説明される。
目標はあくまで逮捕。
たとえ戦闘をになっても殺すのは以ての外だ。
殺せば、サスケへの道がより遠くなるだけ。
だけど、逮捕ってのは殺すことよりも難しい。
だから、最初は隊長が相手を突入し拘束。それをし損ねて戦闘になった場合、隊長の合図で私達も戦闘に加わるという作戦にしたわけか。
「そして第二の場合においては常にバディシステムで行動する。一人が動く時は相棒が必ずそれを援護する。相互支援が原則だ。
で…そのバディを今、決めておく。
まずはナルトとサイのチーム。それに僕とサクラのチーム。Aはバディを組めないんだけど、カカシさんからも君は凄い子だと聞いている。
だから、Aはこの二チームをそれぞれ援護して欲しい。できるかい?」
『はい、任せてください。』
できなくともやってやる。
だって、私は皆を守る為だけに強くなったんだから。
ナルトが反論しようとしたがそれを抑え、明日のことについて話を変える。
明日は半日シュミレーションに充てるらしい。
私だけ一対一でやるみたいだけどね。
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雪華 - 続編おめでとうございます! (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年5月4日 23時