そらちぃ ページ4
『おはようそらくん』
通りすがった相手に挨拶をする。
名前は大木空という。
「はいはいおはよう…相変わらず敬語使わないねお前は」
『他の先生の前では使ってるよ？』
呆れた顔で苦笑を浮かべるそらくんは、私の通っている高校の先生で、性格はともかく見た目のルックスはいい。そして、私は今現在絶賛この人に片想い中だ。
「お前成績悪くないし、態度良けりゃなあ」
『素行悪いわけじゃないでしょ』
「それとこれとは話が別」
そう。私は別にヤンキーとかではなくて、極々普通の女子高校生。どこにでもいそうなね。本当に普通なの。
「あ、チャイム鳴った。寝るなよ？」
『眠いもんは眠い』
「お前なぁ…」
お決まりのデコピンかと思い、目を瞑る。しかし、今日は少し雑に頭を撫でられた。冬なのにすごく温かい手だった。
「やればできんだから、しっかりやれよ」
『…はーい』
「ほら、行った行った」
そらくんはその場から去っていった。
そういうことするから、そらくんのことをもっと好きになっちゃうんだ。
でも私は知っていた。
そらくんはもう少しでこの学校からいなくなってしまうことを。
『結婚、か』
そらくんは結婚することに決まって、引越しするらしい。いや、確信した。この前、女の人と歩いてるのを見てしまったから。綺麗な人だった。私とは大違い。
なんで教師のことを好きになってはいけない？
誰が決めたの？
いいじゃない。少しくらい。
叶わない恋だなんてことは、わかってる。
私が一番知ってる。
でも、でもさ、
『…もうちょっとだけ好きでいさせてよね、』
近くの教室からは、授業の号令が聞こえた。
最後まで私はあなたを好きでいよう。
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あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました！ (2018年1月20日 22時) (
レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます！！ (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です！ (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか？？ (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ：https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時：2017年11月17日 14時
