検索窓
今日:27 hit、昨日:0 hit、合計:52,758 hit

リクヲ【とっち様リクエスト】 ページ28

俺の彼女は、男前だ。
すごく。そりゃもう俺が負けるくらい男前。

『りっくん、転ばないようにね。段差』
「あ、うん…」

ほら今だって。電車に乗る時の少しの段差でさて手を差し伸べてくれる。普通逆じゃない?なんで俺介護されてるみたいなんだろう。ボディーガードか、SPか。

Aは身長が小さい。確か、155cmくらいしかなかったような気がする。こんなに小さいのに力強いし、いろいろ強い。えいちゃんより腕相撲が強い。Aは一言で言えば最強の女の子なのだ。

『おっ…』
「あぶなっ」

意外と満員電車になって、出発と同時にAの方にもたれかかってしまった。これは少女漫画とかではいいシーンなんだろうけど…

『りっくん、ケガは?』
「ないよ」
『よかった。気をつけて』

イケメンすぎるAはふっと微笑んでいる。なんだろう、変な気持ちだ。




『…めっちゃ疲れたね』
「うん…」

満員電車によって遊ぶ前から疲れてしまった俺たちは、近くのカフェに入って休憩することにした。

「いらっしゃいませ。2名様ですか?」
「はい」
「こちらへどうぞ」

ウェイトレスに案内された場所に向かい合って座り、メニューを開いた。

『相変わらず高い…』
「東京ってそんなもんだよね」
『地方民なんじゃわたしは』

自分の夢に向かって地方から上京してきたAは、初めて東京のレストランに入ったとき値段に驚いたと言っていた。それは俺も少し思ったことだった。

悩みに悩みまくって、Aはミルクレープとアイスココア。俺はフォンダンショコラとミルクティーを頼んだ。

「…チョイスは女子っぽいね」
『女子じゃないみたいに言わないでよ、失礼しちゃう』
「男前すぎるんだよなあ…」
『なんか言った?』
「ううん」

10分くらいして注文したものが届き、いただきますと声を揃えてそれぞれ食べ始めた。

『どこ行くの?』
「んー…映画でも行く?暑いし、歩きたくないでしょ?」
『その通り。映画いいね、何観よう?』

俺はスマホを取り出すと、映画の上映時間を調べた。食べて飲んで、しゃべりながらゆっくり観たいものを決めた。




まだ、幸せだったのに。

2→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:YouTuber , 短編集 , 悲恋
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu  
作成日時:2017年11月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。