3 ページ27
「そろそろだろ」
『ん?』
潮時、と言ってエイジは立ち上がり、どこかへと言ってしまった。それと同時にそらがゆっくりと立ち上がり、こちらへやってきた。
『な、なに』
「散歩しない?」
『は?散歩?』
「うん」
そらはいつもの優しい笑顔で…って、いや優しくねえな。なんだその腹黒い笑顔。
「みっくん、りっくん、散歩行ってくるね」
「はいはーい。行ってらっしゃい」
「あ、えいちゃんにスマブラ代わってもらって。無理矢理ね」
つりめんの生返事を聞くと、そらは私の手を引っ張った。若干痛い。握る力が強すぎる。
『…外じゃないやん』
「黙って」
『ハイ』
言われた通りに黙って付いていくと、到着したのは案の定そらの自室だった。迷惑なことにアバハウスの個室は鍵付きで、部屋に入った瞬間鍵を閉められた。
「で、」
私はなんとなく身の危険を感じ、壁の方へ後ずさる。そらは腕を組んで仁王立ちしていた。
「どういうつもり?」
『何が?』
「聞いてんのはこっち」
『……別に、なんもないけ、っ!?』
世にいう"壁ドン"とやらをされている私は、目線を横にずらした。そらはそんな私に余計眉をひそめた。
「答えられないわけ?」
『……』
「こっち見て」
『…そらが、あまりにも嫉妬しなさすぎるから…エイジに、協力してもらった』
これは素直に吐くしかない…白状すればそらは簡単に離してくれた。
『ん、』
と、思ったのも束の間。自分の目いっぱいにそらの顔があった。
「ばーか」
『はぁ!?ちょっと!』
悪戯っ子みたいな笑みを浮かべながら部屋を出ていったそら。私には今キスされたことしか理解ができなかった。
そして。そらとエイジがグルだったことを知ったのはその数日後だった。二人とも1発ずつ殴らせて頂きました。
「えいちゃん…あれはやりすぎ」
「ごめんごめん。限度ってもの知らないから」
「もぉー…」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
鈴様リクエストありがとうございました!
少しギャグに走りましたすみません←
これからもよろしくお願いします(*^^*)
102人がお気に入り
「短編集」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - リンさん» ちょっと違う気がしますがありがとうございました! (2018年1月20日 22時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
リン - ありがとうございました。面白かったです。 (2018年1月20日 22時) (レス) id: da57983ead (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ありがとうございます!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 未来さん» 了解です! (2018年1月20日 21時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - りょうくんとイチャイチャするシチュエーションってお願いできますか?? (2018年1月20日 21時) (レス) id: 3b3f15d52b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやもち(新アカウント) | 作者ホームページ:https://twitter.com/avntis_TO_mizu
作成日時:2017年11月17日 14時