四十五話 「隠蔽」 ページ6
『さて…。
さっそく、あんずに持ってきてもらった資料を活用するとしようかのう』
あんず「は、はい！
先輩に頼まれた通り、先輩の夢ノ咲での経歴書を持ってきました」
あんずは持ってきた資料を広げる
渉「お手伝いしますよ
なにせ、我らの妃様は経歴と功績が多すぎます…☆」
そうして広げられた紙の束は、とても生徒一人のものとは思えない量だった
『うむ、ありがとう
それは生徒会、および職員で管理している正規の資料じゃ。
そこには、真実が記される
では、妾の去年の記録はどうなっておるかの？』
Aの問いかけに、あんずは資料を見る
あんず「去年の先輩の記録…
三年に進級後、後期に海外の姉妹校へ留学。
よって来年度も三年に在籍することとする…」
北斗「ありえない…！！」
ダンッ
あんずの言葉に北斗が声を荒げた
同時に、机を殴ったのだろう
鈍い音が響いた
あんず「え？」
北斗「姉妹校へ留学…？
それはずいぶんと、都合のいい理由をつけたものだ」
北斗は鋭い眼光で生徒会のメンバーを睨む
真「…転校生ちゃん、ほんとに留学ってかいてあるの……？」
続いて真もあんずに問いかける
あんず「う、うん…
佐賀美先生から貰ったし、間違いないと思う」
真緒「生徒会なのに見たことない資料だと思ったら……
なるほど、そういう事かよ……ッ」
真緒は、何かを悟ったように言葉をつぶやく
スバル「転校生が間違った資料を持ってくるわけないのはわかってるから、安心して
俺たちが怒ってるのは、そこじゃない」
あんずを怯えさせないように言ったスバルの顔は、いつもの笑顔とは程遠かった
零「横からすまんが。
ちと熱くなりすぎじゃ」
奏汰「こんなときこそ、『れいせい』がだいじです♪」
『愛し子よ、ありがとう。
どうか、気持ちを落ち着けておくれ』
そんな『Trickstar』に、三年は優しく声をかける
あんず「朔間先輩、どういう事ですか」
問いかけたあんずの目には、強い光が宿っていた
零「ふむ…。
簡単に言うと、その記録は『間違い』じゃ」
そこで零は言葉を区切り、英智たちを睨む
零「それも、ただの『間違い』ではないのじゃよ
生徒会による、記録の『改ざん』。
ようは、真実を隠すための『隠蔽』が行われておる」
四十六話→←四十四話〜第零章 Recollection〜 「エレメント」
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カヤは - この作品本当にに大好きです…！何度も何度も読み返してしまいます！！オチはやはり朔間零をお願いしたいです！！これからも追いかけます！頑張って下さい！ (2月24日 21時) (
レス) @page2 id: 215d48f6cb (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - ajさん» こちら続編となっております！ほかの作品と同時に順次更新していきますのでお待ちください！ (2023年5月7日 23時) (レス) id: 02dc14a173 (このIDを非表示/違反報告)
aj - 振り向いてよ、王妃様の続きが読みたいです！！お願いします (2023年4月2日 13時) (レス) @page1 id: 52fb1e9a16 (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - 椿さん» オチと応援コメントありがとうございます！！すごく励みになります (2023年2月14日 9時) (レス) @page2 id: d5cd118286 (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - 朱憑（さぶ）さん» 質問とオチありがとうございます！！今度また定期的な更新を始める予定ですので、お待ちください！ (2023年2月14日 9時) (レス) id: d5cd118286 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやなん x他1人 | 作成日時：2023年1月6日 2時
