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ーSEHUNー


イーシンヒョンとジョンイナとLuce先輩のところに行くことになった。

見るだけで勉強になるダンス、それを披露してくれる先輩だから。





『わぁカイくんだー』

『レイもいる!!』

『セフン今日もかっこいいわー』

「こんにちはヌナ達。お忙しいとこすみません。」

LY「ダンス期待してまーす。」

JI「よろしくお願いします。」






練習室の隅っこにちょこんと3人で座れば、目に入ったのはボケっとしてるアヤ。

目が合ったから微笑むと、すごい速さでそらされた。




しばらくするとかかった音楽。

センターにいるのは、アヤじゃない。
確かYG出身のヌナ。さすがYGとでも言うべきか、ダンスのレベルはもちろん高い。


けど、









つまんない。









何一つ間違っていない完璧なダンスなんだけど、全然面白くない。

機械みたいでホント、つまんない。




ジョンイナやイシンヒョンもきっと同じことを思ったんだろう。

表情が固い。





やっぱりセンターは、アヤじゃないと。









そんな俺たちの反応に気付いたのか、ダンスの先生は言った。





「次、前回の順位で。」

「「「はいっ!!」」」




休憩無しに並びかわり、同時の曲がかかった。

センターはもちろんアヤ。




鳴り響く曲に合わせてそれぞれが体を動かし始める。

さっきよりもずっと良い。



同じ曲、同じダンスとは思えない安定感。





28人のセンターに立ち、圧倒的な存在感を示すアヤ。


だけど、アヤがセンターに立つと、必ず思い出してしまう。








1位だと聞いた瞬間、



一瞬、本当に一瞬、






追い詰められたように歪んだ彼女の顔を。





いつの結果発表だったか、そんなのはもう忘れてしまったけど、アヤのその表情を見て、俺の胸はどうしようもなく締め付けられた。






彼女にとっての"1位"は、"ただ、センターに立てる順位"なんてものじゃない。

プライド、責任、重圧…全てを背負っているアヤ。






"1位はアヤでしょ。"






彼女は何度その言葉に傷つけられたのだろうか。






.

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アリサ - ジョングク (2019年7月17日 9時) (レス) id: d938d71082 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやテテ | 作成日時:2019年7月13日 0時

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