美少女はリクオの幼馴染み 弐

９０話〜第二十二幕　風の妖怪〜 ページ47

奴良組系狒々組本部――――――




三羽鴉１「･････････う･･････」バキッバキッ




ゴゴゴ




三羽鴉２「なんだ･･･？これは･･････


　 狒々様の組が･･･
　 全滅･･････しとるじゃねぇーか･･･････」




ピクリ




狒々「･･････うぐ････････････」




三羽鴉２「狒々様！？生きておられましたか！！」




狒々「ぐ･････････」




三羽鴉１「狒々様だけキズが･･･ない･････････？」




三羽鴉２「とにかく本家へ！！」




狒々「いや、かわまん･･････
　 ワシは、少し･･･休む･･････」ガクッ




三羽鴉２「狒々様！？」




三羽鴉１「･･･気を失っただけだ･･････」




三羽鴉３「しかし、総会に出席されてないと思ったら――――――まさか、こんなことに･･････」バサ




三羽鴉「狒々様は･･･奴良組幹部の中でも、長老格の大妖怪
　 しかも、構成員三百匹の大所帯･･･

　 それをこんな一晩で･･････一体誰が？」




三羽鴉１「･････････この斬り口･････････」ペリ･･･




三羽鴉１「「風」だ
　 するどい風が――――――斬りさいた




　 うちのものではない
　 「外部」の妖怪･･････！！」




三羽鴉３「風･･･そういえば良太猫の店で
　 突然の「風」に襲われたという話をきいたが――――――――――――部下が重傷を負ったらしい」




バサ･･･




三羽鴉３「未知なる
　 敵勢力･････････か？」




三羽鴉１「早急に本部に連絡だ！！
　 危機回避態勢を取れと！！


　 「幹部」を厳重に警護するよう･･･親父に伝えろ――――――――――――――――――――――――！！」




バサバサバサ









『花開院さん、一緒に帰ろう？』




ゆら「あ、水無月さん･･･私、今日は･･････」




『タイムセール･･･でしょ？』




ゆら「な、何で知ってるん！？」




『毎月5日と20日は、5時からスーパーのタイムセール
　私も一人暮らしだから･･･一緒に行かない？』




ゆら「･･･正直、助かったわ･･･まだ不馴れやし･･･」




『確かにね;;特にこっちのスーパーは、戦闘だから･･･』




ゆら「･･･やさしいな、水無月さん･･･
　 いや、Aちゃん」




『え･･･？名前･･･』

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