【あんスタ】俺の妹 2

終わり良ければ？ ページ28

『彼が先日ライブで何を言ったのかも把握しています。彼が今まで何をしてきたのかも知っています。
その上で、私はこう言っているんです』



　
『誰に対しても幸せの魔法を掛けル。それがSwitchの役目。
ボク達もボク達の意思でそう思っているヨ』



『私たちKnightsも同じです』





客席を見ると、多くの人は安心した様な顔をしている





『………燐音先輩』



ニキ先輩を置いてステージの前まで来た彼





『みんな。……本当にすまない事をした。お前らもだ』



後ろにいる私たちに視線を送った後、また正面を向いた




『信じてくれた人も沢山裏切ってきた。
情けない事をしているって自分でもわかっていたのに、こんなに人を傷つけて……

本当に、申し訳なかった』





頭を下げ、固く目を瞑った彼





黄色く染まったサイリウムが揺れているのを見て、私は燐音先輩の横に立った





『燐音先輩、顔を上げて下さい』



ゆっくりと頭を上げた彼の顔を覗き込んで、笑ってみせた





『ここにいる人のほとんどは貴方をもう悪く思っていません。
だから、これからは新しいいつも通り(・・・・・・・・)でやっていきましょう！』




『…………すまないな、いつも』




『いえいえ〜。と、いうことで』






舞台裏に合図を出す





『弟くん達のとうじょ_________』


『兄さんッ！！！！』




ALKALOIDが駆けつけてくれたのだ




『…おぉ、随分元気だこと』






困惑した顔で私を見る燐音先輩



とニキ先輩



とこはくくん




と





アドニスに肩車されているHiMERUくん





『アドニス、それ疲れない？』



『問題ない。降ろした方がいいか？』←



『うん』←





よくこんな長い時間できたな、なんて驚きながらもCrazy:Bの彼らを立ち位置に連れていく





『ゲリラライブじゃないけど、今からこのメンバーで歌ったり踊ったりのライブをします！』




『持ち歌でやればいいんだよネ。こんな事Aがするなんて滅多にないんだかラ』



『珍しいAは最高にいいね…♪』

『凛月、それはやめて』




近づいてくる彼から避ける





『みんな嫌な事あるでしょ？だったら、私達が今からそれを吹っ飛ばす！そして幸せになって帰ってね〜』




大きく手を振ると、サイリウムも揺れた






『よーっし！ここからが


_________私たちアイドルの本来の力だ！』

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