【あんスタ】俺の妹 2

アイドル ページ25

(楽屋にて…)


Aside



「………あのさ、Aちゃん」




髪の毛をセットしてくれるマネージャーに心配そうな声で言われる




「なんですか？」



「…ごめんね。私がもっとしっかりしていれば、あんな事にはならなかった」





先週のこと、まだ引きずっているのだろう




「あれは私の不注意でああなっただけ。貴女が気に病む必要はありませんよ」



「マネージャーとしてアイドルを支え守るのは義務。……本当に、ごめんなさい」




「だぁから！そんなに気にしなくていいのですよ〜」





顔だけで振り向き、彼女と目を合わせる





「今こうやってまたステージに立てているのも、貴女のお陰です。
お願いですから、以前の様に元気な姿を見せて下さいね。

そうしたら、それが私への自信になるので」




「Aちゃん………」




「こんなにNeoがヒットしたのも、貴女の努力の積み重ねもあってのものです。
長い間この業界にいるんだから、トラブルに巻き込まれるのは当然。
……誰だって失敗したら落ち込みますけど、それからどうやって立ち直るのかが問題ですよ」





鏡に映る自分を見て、準備が整ったことを確認する





「私がステージに立つまであと少しなので、もう少し待っていて下さいね〜」





軽い足取りで扉に向かい、ドアノブに手をのせる




「貴女を笑顔にする。

_________それが、私の出来ることです」





彼女に笑ってみせて、私は部屋を出た

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