【あんスタ】俺の妹 2

TPO ページ15

部屋に戻った




が、誰もいない





二人とも仕事で出て行ったのか





「…………………まあ、いいや」





ベッドにそのまま倒れ込む






ぼーっとしていると、ベッドに投げ出されたスマホが震えた




「あーはい、もしもし〜」


『Aちゃん！司ちゃんから何か連絡来てない！？』




軽い気持ちで電話に出たら、思わぬ人の声を聞いて私も驚いた




「………どうしたの、お姉ちゃん」




『さっきからビル内を探しても司ちゃんが見つからないのよォ。Aちゃんなら知っているかと思って』



「う〜ん、こっちには連絡きてないけど……」

『あら、見つかったわ』


「あ。見つかったのね？今どこにいる？」




『シャワー室よ』





………………ん？




司が、シャワー室に？




てか音からしてまだそこに入っていないはずなのに、なんでわかるんだ？





『Knightsの権限で立ち入り禁止にします、って書いてある貼り紙があるわ。
誰よ、こんなのを貼ったの』



「まあ司しかいなさそうだね。Knightsの権限なんて言うのも彼くらいしかいないし」



『とりあえず入ってみるわ』




電話の向こうから扉の開く音がかすかに聞こえる




『………何してるの、司ちゃん』


「え？どうしたの」



『Aちゃん、一回司ちゃんに変わるわね』




間があった後、声が変わった





『A先輩。すみません、私の個人的な理由もあって作戦にはない事をしています』



作戦にはない事？




燐音先輩の件に関係するもので……




「司、今君は何をしているの？」



『桜河こはくを保護しています』




……………なるほどね






「…………言いたい事はわかったよ。前話し合いしていた時に言っていたもの実行した、と」



『はい。すみません、先輩にお話する前に勝手に行動してしまい……』



「いいよ。燐音先輩の行動が私たちの予想通りではなかった時点で作戦は変更するつもりだったし。

でもさ」



『はい』




「シャワー室は、どうかと思うよ？」

予想外→←ただ待つだけ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す