検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:36,079 hit

裏の表 ページ13

翌日……





誰もいないはずのライブ会場に足を運ぶ




はず、だからね






「こんにちは。




燐音先輩」




ステージ裏で何やらものをいじっている燐音先輩に声を掛ける


そして私に気づいた彼は、手を止めた





「………ここに来ていいのかよ」



「実は部屋から一歩も出てはいけない事になってるんです。でも、貴方がここに来ることは予想出来ていたので」




「…そうか」




「そして、貴方が何を仕掛けるのかも分かっていますよ」


「…………………」





真顔でいた彼は、しばらくするとふっと笑った




「ここまでバレるのは初めてだ。お前は何でもわかっちゃうんだろうな」



「いいえ?私がこうやってこの場所に来たのはただの感です。
実際、私はライブ後に薬の入った飲み物を飲んで危うく死にかけたので、私には予知能力はありませんよ?」




もう少し気を張っていれば、あれは未然に防げたはず


ラベルの貼ったままで、しかも中が少し濁っている様に見えたのに私は油断してそれを飲んだ




自業自得、ってやつね





「………すまねぇな。
こんなにお前に協力してもらってるのに、そのせいでお前を傷つけてしまった。


自分の仲間さえ守っていければって考えていた俺が甘かったな」






手に持っていた器具を床に置き、私に向かって足を進める




「何故かわからないが、俺はお前を妹の様に見ていた。

昔、何かを計画しようとするとすぐにあいつ(一彩)にバレちまってさ、それが今のお前に似ていたのかもな」





優しく、悲しく笑った彼は、私の頭に手をのせて撫でてくれた




お前と会えてよかったよ(・・・・・・・・・・・)

ごめんな、こんな形になっちまって」





これが



彼と私がこうして会うのも、もしかしたら最後かもしれない





「燐音先輩、私____________」





でも、諦めないから







待っていて下さい

ただ待つだけ→←出禁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (72 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
335人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆきや(プロフ) - 楼さん» コメントありがとうございます!喜んで頂き光栄です!是非是非、駄作ですが他の作品も読んでみて下さい!!(ホラーはご注意下さいね) (2020年11月22日 10時) (レス) id: 27b6019498 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品、最後まで見さして頂いて思いました、泣けますね。ここまでお疲れ様でした。他の作品も見ます!泣ける作品はこれしか無かったです。この作品を作ってくださった主様ありがとうございました。 (2020年11月22日 8時) (レス) id: 56e322455b (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こちらこそ ありがとうございました!!!!!! (2020年11月13日 17時) (レス) id: f5b90b97da (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 無理してますw 後からその話がでてきますよ〜! (2020年10月21日 20時) (レス) id: 27b6019498 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ様 - 夢主ちゃん絶対安静にしなくて大丈夫なのですか…?(汗) (2020年10月21日 18時) (レス) id: 9bb418b36f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきや | 作成日時:2020年8月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。