157.行きつけの蕎麦屋 ページ7
白い雲が流れる。
真っ青な空に浮かぶ白い月。
もうすぐAと約束した花火大会がやってくる。
「炎柱、昼食にいたしましょう。…炎柱？」
「ん？ああ！昼食なら俺の行きつけの蕎麦屋へ行こう！
この近くなんだ！」
「そうでしたか！是非！
先程、鎹鴉から鬼の仔細について情報がありましたので、
そこでお話しいたします。」
「うむ。承知した。」
隊士を連れて向かった蕎麦屋は俺がよく行く店で、
店主とは顔馴染みだ。
店の近くまで来ると、良い匂いが鼻をくすぐった。
蕎麦屋に入り、注文を終えると、
俺たちは鬼の情報共有を始めた。
「随分と被害が拡大しているな…
これ以上一般大衆の犠牲が増えないよう、今夜仕留める。」
「はい。ご一緒いたします。」
そこへ店主が蕎麦を持って客席にやって来た。
「はい、お待ちどうさま。
お兄さんたち、なんだか難しそうな話をしているなあ。」
「そうだな！蕎麦屋でする話ではないかもしれぬな！
すまない！」
俺がそう言うと、店主は優しく微笑んで俺の肩をたたいた。
「ははっ！いいんだよ。
お兄さんはいつも贔屓にしてくれているしな！
あっ！そういえば今週末は花火大会だな。
いつも来てくれるお兄さんにとっておきの情報を
教えてあげるよ。」
店主がそう言って教えてくれたのは、
花火大会で花火がよく見える穴場の場所だった。
昔、家族で花火を見たこともあったが、
そんな場所があるとは知らなかった。
「いいですね！俺は花火大会の日は里帰りなので、
今年は見られないのが残念です。
炎柱は確か非番の日でしたよね？
誰かと行かれるのですか？」
「うむ。大切な人と見に行こうと思っている。」
「大切な人ですか！あ…！あの方ですね。」
隊士はそう言うと口元を緩めた。
「そうかい。お兄さんにもそういう人がいるのか。
若いって良いなあ。
俺も昔は女房とよく見に行ったもんだよ。」
幸せな蕎麦の匂いが立ち込める店内で
俺は一人、決心を固めていた。
Aの笑顔を守るため、
悩みに悩んだ末、心に決めたこと…
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狐姫(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます♡ いつもコメントくださり、本当励みになります！これからの煉獄さんサイドの展開もお楽しみくださいね！ (2023年2月3日 22時) (
レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - こんばんは。お疲れ様です☺︎すみません。私が早とちりしてしまいました。続きドキドキしますが楽しみにしてます。完結まで見守っていきますね！新作もその時はぜひ拝読させて頂きますね♪ (2023年1月25日 22時) (レス) @page50 id: 4bde5e03bb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 美桜さん» 美桜さん、ありがとうございます♡ 私の書き方が悪くてすみませんが、続編はなく完結いたします！次に移行するという意味でした…！ただ、まだ確定ではありませんが、新作を少しずつ考えていますので…いつかお知らせできるといいです💭 (2023年1月24日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 更新お疲れ様です！いよいよ完結ですね。最後まで2人の物語を見守っていきます。続編もあるとのことでそちらも楽しみにしてますね☘ (2023年1月23日 22時) (レス) @page49 id: 4bde5e03bb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 美桜さん» 美桜さん！コメントありがとうございます。こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします！更新を待ってくださる方が一人でもいてくださることが本当に幸せです。これからも、ときめく物語をお届けしていきますね！ (2023年1月6日 22時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐姫 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/kohime_yume
作成日時：2022年9月6日 22時
