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#5 音楽大聖堂にて ページ6

「うわぁ〜なんか、久しぶりに来たな〜ここ。
やっぱ凄く綺麗で、広いなぁ」

彩は、その大きな大きな白い建物、『音楽大聖堂』を前にして、目を見開いて言った。

先程までの、異能高等科とは雰囲気がまるで違う『音楽大聖堂』まさに、神秘的な領域である。真っ白な大きな建物に、入口はこれまた大きな黒い門。正門と同様、IDカードを当てると開くようになっており、彩達4人はカードを当てて、中へと入った。
中は開けた空間で、スタジアム形だった。


「うーんまだ8:10だからかなぁ?あまり人がいないね。」

咲夜がそう言った。確かに、『来るように』と書いてあったわりには、だいたいの人が実行に移して無いように見える。
ちらほらと人が見えるだけで、クラスにいた人全員が来ているようには見えない。

「あ〜〜彩ちゃん達だ〜」

「うぇっ!?背後からいきなり何!?」

「彩ちゃん驚きすぎぃ」

「あー、巧じゃん。もう、来てたんかよ。」

私の背後から忍び寄り、驚かして来たそいつは影峰巧(かげみね たくみ)狐のように細い目で、口を大きくゲラゲラとあけて笑っている。
すっごくサディストだ。
巧は、メガネと薄いカーディガンを羽織っていた。

「おい、貴様ら。何呑気に話している。敵のアジトに入っているのだぞ。ばらけた行動はよせ。(訳:独りにさせるな!!)」

「あははっ!!大我ったら、寂しがり屋だねぇ。しかも敵のアジトって!…フフっ…クッ…フッ」

「来たー!厨二病大我!!」

巧に笑われ、しかも自分の台詞を恥しがってるこいつは、龍翔院大我(りゅうしょういん たいが)巧とは幼馴染で、巧も大我も私達4人とは、中学からの友達である。
黒のヘアバンドに、短ラン。その下は、赤のTシャツで、十字架のチョーカーをしていた。
うわぁ…厨二病こじらせてるぅ…中学のうちに終わらしとけよぉ…

「そう言えば、巧君達は、私達よりも早く来てるよね?何で呼ばれてるか分かった?」
咲夜が笑っている巧を無視して聞く。

「ひひっ…え?あーえとね分かんないねぇ〜ただ、呼ばれてるのはA組だけじゃ無いと言う所かな〜」
巧は、目を細めながら言った。

「そっか…A組だけじゃ無かったんだね。ありがとう。」
そう言って咲夜はニコッと笑った。
こんなことを話している内に、時刻は8:30指定の時間となった。
どう考えても、100人くらいは居そうな人だかりだ。

「えー異能力科の人は全員いるか?それでは、いきなりですが殺し合いをしてください!」

…は?

#6『殺し合いをしてください』→←#4 佐久間一輝と言う男



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設定タグ:異能力 , 学園 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時

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