#29 蔓 ページ32
ー同時刻ー
一輝&大牙
大牙side
どどどど…どうしよう!?
敵に囲まれて動けないでいる俺。
怖い!怖いぃぃぃ!!!
本当なら、爆発で殺せるんだけど…
アレ、一気に使うと、回復させる為に、時間を置かなきゃいけないんだよ…。
だ、誰か…知ってる…人ぉ。
「ギャァァァァア!!!」
1歩動こうとした瞬間に!
足に蔓が!蔓が!!
痛い…刺々してる…。
足に巻かれてるのは、薔薇にある様な棘がある蔓だ。
足からは、血がダラダラと出ていて、満足に歩けない状態だ。
くそぉう!!
「ごめんなさい。早く…倒さないといけないから。」
敵の女の子が言う
…あ、割と好みかもしれない。
そんなことを考えながらも、さすがの俺でも、この状況はヤバイと察しているワケで……
無い脳を必至に働かせて考える。
ん〜どうしよう…。
よしっ!とりあえず…足の蔓外さねぇとな!!
「…という訳なんで、足の蔓外して貰えません?」
「ごめんなさい。」
デスヨネ〜。知ってましたよ、はい。
だって倒しに来てるからね。
「…っ、クソっ!取れない…」
蔓が取れないばかりか、足の出血も相当なことになっていた。
「大牙、すまん。少し我慢だ。」
?
いきなり聞こえた、声。
ソイツは、俺の隣に立って、手から炎を出していた。
「い、一輝…。」
1人しかいなくて、心細くて、余裕かましながらも、泣きそうになっていた俺は、目から涙がドッと溢れた。
隣の一輝が驚いた顔をしていたが、気にしない。キニシナイ。
一輝は、一輝の異能力『人体発火』で、俺の足を救ってくれた。
蔓を炎で燃やしてくれた。
一輝の右腕から出ている炎は、俺の蔓を器用に燃やした。
いきなり、火が近くに来たために、手にいくつかの火膨れが出来たが、火傷はなかった。
…まぁ、これでも俺…異能力の影響かなんかは知らないが、熱に耐性はあるしね。
「お前…大丈夫か?」
「うん…。」
足が痛くて、立つのが辛かったけど、そんなこと言ってる場合じゃない。
「…大牙、とりあえず周りの敵を倒すぞ。」
「…ん、分かった。」
俺らの周りに居る、沢山のB組…
うっし!
やるぞ!!俺は!!
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時