#11 決意表明 ページ14
試験開始まであと2分となった。
私は皆とどう動こうか聞いてみる事にした。
「んふふ…私が心配してた3人は、意思が固まったようですな〜」
「何それ!!俺!?/私?/僕のこと?」
圭、咲夜、巧の声が彩の言葉に対して見事なハモりをみせた。
彩は、その疑問には答えず、勝手に話を続けていく。
「あーもうはいはい。あのさ、皆異能力とかはどんな感じに使いたい?」
「俺は…あまり目立つ事はしたくない。」
「おk。っても、無理でしょ。圭の異能力は派手なんだから。」
圭はやっぱりか…と落胆の顔を見せる。
「咲夜は?」
「私は…人を殺すのは嫌だから、皆のサポートにまわろうかな。あとは、助ける為に使いたい。」
「うん。咲夜らしい。咲夜の異能力はサポートにも向いてるしね。ただ、ルールには殺す事って言ってあるんだから、ガンバ。
一輝は?」
「俺は、肉体戦、近距離が異能力との相性が良い。だから、近くに来た敵を倒す。」
「分かった。大牙は?」
「俺も、咲夜と同様あまり人を殺したくは無いな、割り切ってはあるが。俺は遠距離が得意だ。遠くの敵を倒そう。」
「よろしく!巧は?」
「ん〜僕、戦いようじゃないからなぁ…あっ!咲夜ちゃんに僕の武器を創ってもらおうかな!」
「それが良いかもね!咲夜は物作りに長けてるし、巧も1人は倒さないとだしね。咲夜、ok?」
「OK!!」
そう言って咲夜は、巧と私の方に向かってグッ!と、親指を立てた。
「小形ナイフとか、拳銃で大丈夫かな?」
咲夜は巧に聞く。
「うん。出来ればナイフでお願いしたいな。ってか、咲夜ちゃんの口からナイフとか拳銃の類の言葉が出てくると凄い違和感なんだけど。」
「それはね巧、皆思ってるよ。」
圭が巧に言った。
みんな、苦笑いの様な顔をしてて…
まぁ、一輝だけ『咲夜こういうこと言うぞ』見たいな感じで首傾げてたけど…
流石幼馴染だね!!
そんな感じで、私達は少しの間話していた。
異能力のこともそうだし、本当に下らない世間話なんかも。
『他クラスとAクラスの見分けがつかない、巧お願いできるか。』
『分かったよ、圭くん。』
こんな感じに。
私達が雰囲気にそぐわない、楽しそうに話していたら、突如『それ』は鳴った。
ジリリリリリリリリリッ!!!!
けたたましいサイレンの音。
サイレンは私達にある、一つの事実を与えた。
殺し合い…故にそれはクラス争奪戦開始だと。
9:00
殺し合い開始
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時