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七秒 ページ8

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「あまり笑わせないでくれる?安寿。
愉快すぎて、腕の一本でも飛ばしてしまいそうだよ」

「わ、私、は」

『‥‥ちょっ、ちょっと止めなさいよ!』

無理やり体を起こし、女の子‥‥安寿ちゃんを抱き締める

先程までお化け幽霊と怖がっていた私はなりを潜め、今の私にはこの子が怯える少女にしか見えなくなっていた


『こんな小さな子に暴力なんて最低!
あんた、刀は銃刀法違反なんだからね!?』


震える腕で必死に抱き締める

腕の中で微かに安寿ちゃんが身動ぎした


「キミ、それで守ってるつもり?
安寿はキミなんかよりずっと強いし、非力な人間のキミじゃ何も守れない

随分と震えてるようだけど、大丈夫な訳?」


羞恥に顔が熱くなる

男は嘲笑う様に笑うと、再び刀の焦点を私に定めた

「どっちみち、素性も得体の知れないキミは排除対象。怪しい者は駆除した方が手っ取り早あからね」


「お止めください白夜様!」

「退け、地霊。俺の邪魔をするなら例え君達でも許さないよ」


私の前で必死に立ち塞がる二人の背中を見ているうちに、次第に私の脳内に、恐怖とは別の感情が浮かんできた

「ソレが何か馬鹿な事を考える前に、処分すべきだよ」

「白夜様、この方は!」

『私は』

___我慢の限界が来た

二人を押し退けて、私は男の前に立つ


「何?」

此方に向けられる暗い目を必死に見詰め返しながら、沸き上がる想いを叫んだ

『あんたに判断される筋合いはないし、そこら辺のキャピキャピしてる女子高生より、私はよっぽど図太い!!』

こんな男に、私の苦労が分かってたまるか

こんな、こんな男に!


「へぇ、そんなに図太いのだったら、一旦俺に斬られてみるかい?」

『いや』

「何故? 図太いのならいいだろ」

『人間は斬られたら死ぬのよ。私はまだ死にたくないもの』



死んだら終わり

だから、斬られたくない

でも、どうしてもこの男に屈したくない


死んだ目をしてる、この男に!


視線をそらしたら負けだと体が思ったのか、男の瞳を見続けた

背後に二人の息を飲む気配を感じながら

チャキ、と刀が向けられる音を聞きながら

頬に垂れる血が気持ち悪くて、私はそれを親指でぬぐう



それは突然だった


____ポウッ


『‥‥え?』

「!」

頬に走る、チリチリとした痛み

それが、突如として消えた

「‥‥な、なんと」

「A、様‥‥」


震える二人の息を声

ゆっくりと頬をなぞる

刀傷が、消えていた





.

八秒→←六秒*女子高生と妖



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ユキ(プロフ) - りんずさん» やった。頑張るじぇ! (2018年8月28日 23時) (レス) id: 42ecbbb834 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ザクロさん» 是非是非!そういってくれると嬉しい! (2018年8月28日 22時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 私も描いていい?イメ画。 (2018年8月28日 22時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ユキさん» 了解!いいよ!是非かいて下さい! (2018年8月28日 21時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 白夜さんと夢主を描きたみ…あとザクちゃんのボード足したんでそっちに移行を! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 42ecbbb834 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんず | 作成日時:2018年8月25日 22時

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