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「うわー出来上がってるっスね」
「セーブせずに飲むからいけないのだよ。どうしようもないな」
「おいテツぅ…もっと飲もうぜぇ!」
「青峰君、僕はもう無理です…吐きそう」
「黒子、大丈夫かよ?」
「ねーねー、ここパフェないの?」
「うん、ないね」
やけに顔面偏差値が高い集団に紛れ混んでしまったなぁと。
なんかカラフルですし。私黒髪ですし。至って普通ですし。
ヤケ酒のようになってしまったけど、なんかもう諦めた。
ごくりと喉を鳴らして飲み干す。
「生くださぁい!」
「A…ちょっと飲みすぎじゃない?そろそろ止めた方が…」
「桃っち、オレらが来る前からこんな感じ?」
「うん、こんな感じ」
「うわぁどうしちゃったのAっち」
間違いなく、斜め前に座る赤髪君のせいですよばーか。
何年も連絡くれなかったくせに。結婚なんて言い出して。いきなりひょこっと現れて。
あぁもうほんと馬鹿。
大嫌い。
.
「もう時間も時間だし…お開きにしよう」
「はーい」
「んじゃあ青峰っちを…つっても帰り道同じなの緑間っちと紫原っちとオレだよね」
「またコイツの面倒を見るのか」
「めんどー」
あー、なんかくらくらする。
ちょっと飲み過ぎたなぁ、やばいかも。
明日日曜日で良かった、ゆっくり寝れる。
「オレと黒子と桃井は同じ帰り道だから」
「そうですね、桃井さんはボク達が送ります」
「きゃあテツ君、ありがとう!」
「おいおいオレは無視かよ」
火神どんまい。
思ったより呂律が回らなくて、本気で心配された。
「じゃあ、赤司っちがAっちを送るってことで」
「あぁ、そのつもりだよ」
「はい、じゃあお開きです」
…ん?
今、何て言った?お開きです、の前。
赤司っちがAっちを、んー、意味わかんない。
やだやだ、それだけは。皆気を使ってよ。
驚きすぎて、一気に酔いが覚めた。
「はい!私一人で帰れます。ほらこの通り」
帰り支度をしている時、勢い余って大声を出してしまった。
まぁ何はともあれそれだけは嫌。
一人で帰る。
立ち上がって回って見せて、またちょっと頭が痛くなった。
「…クラクラしてるっスけど」
「無理をするな、赤司が送ると言っているだろう」
「一人で帰るなんて…心配だし、」
私は良くても征十郎が嫌でしょ、
言おうとして口を開いたけど。
じゃあお言葉に甘えて、なんてぼそぼそと呟いた。
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はなはな - 初めてのコメント失礼します 素敵な小説でした!赤司くんのお話の題名の意味って何ですか? (2016年6月26日 21時) (レス) id: f96d7679a1 (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - あざす!!あざます!! 頑張るね(( ありがとうあいらぶさゆ((´艸`*)) (2015年10月12日 8時) (レス) id: a294735b06 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - 綵架さん» 第2弾作って欲しいけど無理しないでください!! これからも応援してます! (2015年10月12日 0時) (レス) id: b1103d098f (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - さゆさん» ありがと!! みゃーじそん入りましたぁー← …というか、まず第二弾を出せるかどうかが謎なんだけど、できるだけ頑張るね(( (2015年10月11日 23時) (レス) id: a294735b06 (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - 陽鞠、@秋桜さん» ありがとうございます!! いやいやいや、私なんてまだまだです… 励みになるお言葉、ありがとうございますm(*_ _)m 笠松さん!!…書けるかわかりませんが、精進します…(( (2015年10月11日 23時) (レス) id: a294735b06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綵架 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayakamakar1/
作成日時:2015年8月11日 10時