私が好かれない訳がない。【黒バス】

え、これってまさか。　10 ページ10

「ね？いいでしょ、Aっち」






あざとい！あざといよイケメンモデル！
あーこれは。
狙ってるな、狙ってやってるな。

周りにいるやつらが断るとか可哀想オーラ出し始めてるしね。

あーもうやだ






「…用事は日時変えて貰うから、見学行かせてもらいます」


「わーい！やったよ、緑間っち桃っち！」


「はぁ…本当にいいのか」


「あ、うん。大丈夫」


「でも悪いな…外せない用事だったんだよね？」


「大丈夫、明日にしてもらうから」






あーなんかごめんなさい。
用事とか嘘ですえへへ。
うへぺろ、…ってなんか違うか。






「じゃあじゃあ、放課後は第一体育に来てね！」


「赤司君には言ったの？」


「了承済みっス！」






もういいよ、ツッコミが追い付かない。
昨日はあんな散々な言われようだったのになー
しかも、こいつら私に見向きもしなかったしね。



…でもなんか、違和感がある。
これ、出来すぎじゃない？


ま、私の目的はこいつらに認めてもらうことだから。
出来る限り使って、人気も全部絞りとってやる。






「ごめんね、Aちゃん」






止められなくて



桃井さんが笑った。

止める？あぁ、黄瀬の暴走ね。
大丈夫です、一ヶ月後にはキセキ公認の学校一になるから。


まずはどうしよう、お近づきになるか。
いや、見学来てって言われるぐらいの仲にはなってるんじゃない？
だよね、そうよね。
これはイケる。






「じゃあまた後でねー！」


「黄瀬、どうしてお前はそんなに騒がしいんだ」


「はいはい、きーちゃんもミドリンも行くよ！…じゃあ、また後でねAちゃん」


「あ、うんまた後で」






知ったら最後、甘い蜜の味。
青春はかけがえのない宝物だと言った人がいた。
けれど、それは罠だ。


どんどん侵食されてしまうなんて。

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