私が好かれない訳がない。【黒バス】

え、これってまさか。　01 ページ1

それなりに、可愛いし。

それなりに、努力してるし。

それなりに、頭良いし。

それなりに、運動出来るし。

それなりに、優しいし。



ね、こういうのって。



非の打ち所がないって言うんだよね。








「Aちゃん！貸してくれたCD、めっちゃ良かった！」



「Aちゃん、この後新しく出来たクレープ屋さん行かない？」



「Aー。この問題解けないんだけどさ、教えて？」



「Aちゃん、ごめん！外せない用があって…掃除当番変わって貰えない？」



「Aちゃーん、今度お茶しよーよ」



「A、この資料なんだけど…」



「ね、A。もうすぐ体育祭じゃん？出来れば、実行委員やってもらいたいんだけど…」








A、Aちゃん…
そう、これこれ。


もっと、頼ってくれるがいい。
私が求めていたのは、これ。


何でも頼んでくれていいよ、だって多分私なら出来ちゃうだろうし。



ナルシストでもなんとでも言えばいい。
だって、虚言とかじゃなくて、本当のことだから。


頼れて可愛いAちゃんは、皆の人気者で憧れで。
逆に、嫌われるなんてことある訳がないじゃん。



一昔前まで流行ってた無自覚美少女さんとか、突然悪女が現れて人気かっ攫われる人とか。

必ず嫌われるのがテンプレだけれども、それってぶっちゃけ、悪いのは自分自身っていうね。



可愛いからって頑張らないで、満身するから嫌われるんだって。


だからさ、もっと頭を使って。
不動の地位を築けば、最高の学校生活が送れると思わない？



こんなに頑張ってる私が、好かれない訳ないじゃん。




ねぇ？

え、これってまさか。　02→

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