-Chocolate 12- ページ13
高尾side
いつだって、傍にいられる訳じゃないんだ。
“幼馴染み”なんてそんな関係、無いようなもんだろ?
「あ、タオル…」
昼休み、女子の長い話の付き合いを終えて教室に戻った時、机の上にあった紙袋。
見なくてもわかるその丁寧さに、笑みが浮かぶ。
「…高尾。何故笑っている…気持ち悪いのだよ」
「真ちゃんひでぇwwwwwww」
なんて言いつつ、オレのことを待ってくれちゃっている真ちゃん。
ツンデレなんだから、もーwwwって言ったら睨まれた。
紙袋から覗く、小さい紙には、綺麗な字で書かれた“ありがとう”。
ほのかに香る柔軟剤の香りに、あ、Aの匂いなんて思いつつ。
傍に置いてあるチョコを口に含むと、チョコにしては苦めな甘さが広がる。
「よし、真ちゃん行こうぜ!」
「…いつも以上にテンションが高いのは触れないでおく。」
「wwwwww冷たいwww」
オレ達が、前のように話せるようになるのは、時間がかかりそうだなーなんて。
まだ、この関係を壊さないように。
やっと話せるようになったんだしなーって呟くと、隣を歩く真ちゃんから怪訝な顔をされた。
そんなこと思うなんて、ガラじゃないけど。
-Chocolate 13-→←-Chocolate 11-
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ANGEL - なんか、すごい共感しました…前までは話せてたのに。あの笑顔は私だけのものだったのに。話したいのに、自分からは勇気が出なくて。もう届かないくらいに遠くへ行ってしまってて。でもこの想いは無駄にしたくない。伝えるよ、今。あなたに好きって。って感じで。私。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: 35a6a0831a (このIDを非表示/違反報告)
せのか(プロフ) - 作品が消えちゃうのはチャットのせいでサーバが重くなってるからだと思います…もしやってたら気を付けて下さいね。 (2014年12月8日 19時) (レス) id: 55d463fa7e (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - 美?煌?さん» ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) 嬉しいです(( (2014年12月3日 18時) (レス) id: 40e6eeaa26 (このIDを非表示/違反報告)
美?煌?(プロフ) - 完結おめでとうございます!面白かったです!新作も楽しみにしています(ノ)'ω`(ヾ) (2014年12月3日 18時) (レス) id: f24ec18a8e (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 1か2が良いです~(´∇`) (2014年12月3日 11時) (レス) id: 91ffdf6259 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綵架 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayakamakar1/
作成日時:2014年11月17日 20時