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story30. ページ30



鍵を開けた瞬間に扉が開かれる。突然誰かに抱きしめられた。爽やかな匂いとふわふわとした明るい髪が鼻先をくすぐる。


『え、と』


さとみくんではなかった。抱きついてきている人は動こうとはしないで、腕の力を強めるばかりだった。

…苦しいな。てか、この状況っていろいろまずくない…!?


さとみ「おーい。ころん、それは俺じゃないぞー」

さとみくんが声を掛ける。ころん…って、この人のことかな?


ころん「えっ…?」


ころん、と呼ばれた人は勢い良く顔を上げて私も顔を凝視した。みるみる顔が赤く染まっていく。


ころん「…あ、ご、ごめっ…!」


体を離して距離をとった。

ネクタイが青色だから、2年生か。
この学校では、学年ごとにネクタイやリボンの色などが決まっていた。今年は1年生が黄色、2年生が青色、3年生が赤色だった。3年生が卒業して、新しい学年になると次は新1年生が赤色になる。


ころん「ほ、ほんとにごめんね。さとみだと思っててさ、ごめんね、ごめんね…」


『あ、いえ。私こそ、まぎらわしい行動とってしまってすみません』


頭を下げると、ころん先輩は両手を顔の前でぶんぶんと振る。


ころん「いや!君は悪くないから!僕が悪かったから、謝らないで…、嫌だったよね?」


『…別に、気にしてません』


正直に言ってしまうと、抱きつかれた瞬間は驚いた。さとみくんだと思ったから。
私はさとみくん以外の男の人と手を繋いだり、ハグをしたりすることに対して、緊張やドキドキなんてすることはない。
恋愛対象ではないし、女の子にされるのとなんら変わりはなかった。

…キスだけは、絶対許せないのだが。
まぁ、そんな機会は訪れることはないので…


よくよく考えてみると、さとみくんのことが好きすぎるな、と自分で自分を笑った。



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設定タグ:さとみ , すとぷり , stpr   
作品ジャンル:恋愛
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まき - 更新お疲れ様です!青くん…そして桃くんはそんな幸せなことを青くんに…🤦🏻‍♀️ 推しを愛でる日々ですよね( (2023年1月11日 22時) (レス) @page50 id: 1ffb1529af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» この黄くんは桃くんに冷たいですね笑🫣 それは大変ですね、推しを愛でましょうか笑 (2023年1月10日 17時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!黄くんの「顔と声だけはいい」発言で思わず(笑)これからどうなるのか…! 周りに好きになれる人がいないんですけどね(笑) (2023年1月9日 22時) (レス) @page49 id: a38ae76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» まきさん流石です…!ぶっ飛ばしましょう!!恋って良いですよね(?) (2023年1月9日 15時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!気に入らないって言った女子飛ばしてきますね(こら こういう風に恋ができて羨まですよね… (2023年1月8日 23時) (レス) @page48 id: e9c3f819a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴゃぬさま | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月30日 23時

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