検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:32,563 hit

11 ページ11







ピッ、ピッ、ピッ……、と一定のリズムで流れる機械音。




俺の目の前には、包帯塗れの龍の姿が。









「……起きろよ、皆待ってるぞ」





そう言い、頭を軽くなでる。








俺は龍の容態を確認する担当となった。






今は組合の方に人員を割かないといけない。


取り引きを失敗したのだから、組合がどのような作戦で来るのか対策をしなければならないのだ。




まあ、俺も首領と共に作戦を考えたり、他の怪我人の手当をする等をやっている為、龍の事はあまり見れていない。









そんな事を思いながら、龍の元を離れて医務室に向かう。









ーーーー






「何やってるんだ?」







そんな時だった。



黒蜥蜴達が、上司である樋口に刃向かっていたのだ。









「比呂志さん……!!」



「げ、師匠……!」







此方の存在に驚いている樋口と立原。
立原の態度がアレな気がするので後で締める。





一部始終を見ていた感じ、凹んでいる樋口に喝をいれたのだろう。









「あ、芥川先輩は……っ、?」




「口を開けば、龍の事ばかりだな。樋口は」









まあ、その忠誠心があるからこそ樋口らしいんだろうが。















「容態は最悪だ。龍の精神的には問題はないが、身体の方が脆すぎる。

今までの行動を見ても、何時切り離されてしまっても仕方がないと思うが……」



















そう言えば、樋口は涙を溜めて走り去ってしまった。

















「オイオイ…上司の話ぐらい最後まで聞け〜?」





って聞こえてないか。

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
176人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年7月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。