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NOside
rbr「第一回国営放送!!今日のゲストは狂犬チワワ、コネシマと接近戦最強ポメラニアン、シャオロンです!!」
kn「何がチワワやねん!!あ、どうもコネシマですー」
sha「誰がポメラニアンや!大人気シャオロンです!!」
kn/rbr「どこがや!!」
各家庭のラジオから幹部たちの騒ぐ声が聞こえてくる。
ジュリアの計画は緊急放送の回線を利用した国営ラジオだった。我々国では災害時は国営からの指示や情報共有の為にラジオが使われている。
近年大きい災害はなく、国のラジオ局がホコリを被っていた。定期的な整備も兼ね備えた国営放送は災害時のトラブルを防ぐためでもあり、国民にもっと幹部を知ってもらおうというジュリアの計らいでもあったのだ。
jra「国の幹部が完璧像である必要はないと思うねんな、私は。少し緩んだ場所があって欠けているからこそ人間らしいねん。その方が今より国民に近づく」
gr「ふむ。中々面白い提案だな」
jra「国民と触れ合うのなんて式典くらいやし、人物像が見えた方が国民も安心すんで」
gr「あとはお前達がどうするか、だが」
jra「みんな心無いからなぁ。やらんやろ?」
グルッペンはニヤリと笑って部屋を見渡し、手を組んだ。ジュリアはそれに準ずるように振り返って一人一人見渡す。
あんな風に焚き付けられてはやらない手段はない。まずは知名度も高く、盛り上がりやすい2人を使って国営放送だった。
gr「ハハハ!!上手くやってるじゃないか!!」
jra「ちょっとさらけ出しすぎやけど、まぁええか」
ut「その辺はトンちが見張っとんちゃう?さっき出ていったで?」
煙草を咥えて部屋に入ってくる。ジュリアは煙草を抜き取って火を消している。鬱はそれを「あっ」とか細く呟いていた。
os「ジュリアの案はひとまず成功やな。来週は誰にする?」
jra「私がやろか?言い出しっぺやし、誤解も解きたいやん?」
os「じゃあ俺とやる?」
jra「せやなぁ…気持ち的にはショッピとやりたかったんやけど」
os「なんで!?俺でもええやんか!!ジュリアが反抗期やー!!」
ジュリアは苦笑いしてオスマンをあしらうと、ショッピにインカムを繋いだ。
jra「来週ショッピと私になったから忘れんといてな。え?マンちゃん?大丈夫やろ。ん、頼むわ。ありがとうな」
os「なんでやねん!!まだ決まってへんやろ!?」
jra「あーはいはい」
これが国民で大好評のものになるのはまだ先の話
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