たんぽぽの花冠 【我妻善逸】

この土地を統べる者 ページ16

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『 オイ！オイ！オイ！』



『 なんだようるさいな！』



『 なんだこの生き物はぁぁぁ！！ 』





実は次の任務の司令は来ていなかったらしく
炭治郎がこの列車に乗った
炎柱、煉獄 杏寿郎に
会いたかったため、蝶屋敷を出たらしい。





『 こいつはアレだぜ、この土地の主…
この土地を統べる者！

この長さ、威圧感 間違いねぇ…

今はまだ眠っているようだが油断するな！』





山育ちのため、初めて見る汽車に
驚きを隠せない伊之助。





『 いや汽車だよ。知らねぇのかよ 』


『 シッ！落ち着け！！』


「 いやアンタが落ち着きなよ 」





出身地が
東京府牛込區 ( 現在の新宿 )の善逸と
北豊島郡 滝野川村 ( 現在の北区 )のAは
汽車の存在を知っていたので
割と落ち着いていた。





『 まず俺が一番に攻め込む！』



『 待つんだ伊之助！

この土地の守り神かもしれないだろう。
それに急に攻撃するのもよくない 』



『 いや汽車だって言ってるじゃんか。
列車、わかる？ 』



「 乗り物なの、人を運ぶ 」



『 この田舎もんが 』



『 ん？列車？
じゃあ鴉が言ってたのはこれか？』




伊之助と同じく山育ちのため、
わけがわかっていない炭治郎。





「 …どしたの、伊之助 」



『 フッフーーッッッ！！

猪突猛進ーーーー！！！』



『 やめろ！恥ずかしい！』





完全に敵だと思い込んだ伊之助は
お得意の猪突猛進で突進。



" ピピーッ！！ "





『 何してる貴様ら！』



『 げっ 』



『 あっ！刀を持ってるぞ！』

『 警官だ！警官を呼べ！』



「 やばいやばいやばい！！」



『 逃げろーーー！！』





善逸は伊之助を、
Aは炭治郎を捕まえて
全速力で走り出した。






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