貴方と一緒なら ページ48
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港のコンテナに着いたけど、
中に入っても誰もいない。
「 …本当にトシからの電話だったの?」
『 あぁ、間違いねェ 』
『 間違ってないよ 』
『「 っ!?」』
すると突然、暗闇から誰かが姿を現した。
『 真選組がここにいるのは間違いじゃない。
でも、一番奥のコンテナだよ。
アイツらみんな馬鹿だよね、
おびき寄せたらまんまと引っかかった 』
「 わざと奥のコンテナに…?」
『 そう、まずは君たち2人を殺そうと思ってね 』
するとゾロゾロと陰から攘夷志士たちが出てきて、
私たちは完全に囲まれてしまった。
『 真選組最強と言われる君たちが死ねば、
奴らにとって大打撃だ。
悪いけど、ここでサヨナラだよ。
______ やれ 』
その言葉を合図に、攘夷志士たちが
雄叫びを上げて一斉に向かってきた。
そして私たちは、刀を構えた。
____________
「 っ…ダメだ、これじゃ埒が明かない!」
『 ヘタに弱い奴らじゃねェな… 』
斬っても斬っても湧いてくる攘夷志士。
さすがの私たちでもこれはキツイ。
それに奴らは拳銃や爆弾も所持してる。
ここにお兄ちゃんやトシ達が応戦してきたら
爆弾で全滅もありえる。
「 総悟。お兄ちゃん達が来る前に
ここは私たちで潰そう 」
『 さすがだな、考えることは同じってことでさァ 』
そう笑った総悟の手には手榴弾。
戦いながら盗んできたのか…
「 やろう 」
『 …いいのか?これじゃ俺と心中するようなもんだぞ 』
そう苦笑いをする総悟。
私の答えをわかっていながら聞いている。
「 総悟とだったら、いいよ 」
『 …バカな女でィ 』
ふっと笑って、私の唇に優しくキスを落とした。
『 責任、取ってやらァ 』
「 その言葉 忘れないでよ 」
『 もちろん 』
その言葉を最後に、私たちは刀を捨てた。
そして、離すまいとギュッと手を繋ぐ。
『 なんだ、降参か?』
『 んなわけねェだろ 』
総悟が持つ手榴弾のピンを私が抜く。
「 全員サヨナラだよ 」
総悟が手榴弾を投げた瞬間、
大きな爆発音と共に 爆風に吹き飛ばされた。
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迷い猫 - "里ゴリラ"のところ" 店長ォォになっていますヨ (2021年9月21日 18時) (レス) @page43 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - 初めまして!めちゃくちゃ内容大好きです!キュンキュンしちゃいました笑笑これからも応援してます!この小説にあえて良かったです! (2021年7月31日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます!!すごく嬉しいです(T_T)!更新頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2021年1月8日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 最高に面白かったです!夢主ちゃん編も、すごく楽しませてもらってます!お父さんがまさか生きてたなんて!?びっくりしましたけど、最高の展開です...!毎回、更新楽しみにしています!!どうかお体に気をつけて下さいね!次回も面白い更新待ってます! (2021年1月7日 0時) (レス) id: a3c6f82ac9 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - マカロニさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!!そのお言葉だけで頑張れます!! (2020年11月17日 7時) (レス) id: 61e392b41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年11月3日 21時