第六十七話 ページ22
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「炭治郎と禰豆子のことはAに聞いていてね、私が容認していた。そして、みんなにも認めて欲しいと思ってる」
お館様がそう言うと、予想はしていたけど賛成は一人もいなかった。
蜜璃ちゃんは、反対ではないけど本人の意思じゃないからなぁ…
お館様の口からなら………って思ったけど、曲者揃いの柱。
そんな簡単に認めて貰えないよねえ
柱が思い思いに話す中、異色を放つ人物が一人。
「私は〜えっとぉ、鬼の妹だけ殺せばいいと思いま〜すっ!炭治郎くんは私の元で...」
「たらたら話してんじゃねェノロマが」
「何故もっとはきはきと話せない。お前に割く時間が無駄だとは思わないのか」
同感だけどそんな集中攻撃しなくても……まぁいいか
日天さんの心の中、
(禰豆子いると炭治郎くんが取られるし…邪魔者はさっさと排除しなきゃ)
なーんて声が聞こえるよ私。
「では手紙を」
お館様がそう言うと、ひなき様が手紙を読み始めた。
それは、私も初めて見たもの。
「もしも禰豆子が人に襲いかかった場合は、竈門炭治郎及び、鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します」
「っ!!」
『なるほど。…お館様、そこに私の名前も加えていただけませんか?』
「A!そんなことをしてあなたがいなくなれば…『私は!禰豆子ちゃんを信じてるから。大丈夫だよ』……」
鱗滝様、冨岡さんが命をかけてるんだ。
これくらいどうってことない
なのに、隣の伊黒さんがぎりぎりと私の手首を強く握ってくる。
折る気なのかなこの人
ミシミシ言っとる…
「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している。」
「そんなまさか…」
「柱ですら誰も接触したことがないのに!!」
一瞬静まり返ったあと、すぐに騒がしくなった。
それも当然。みんな鬼舞辻の情報が知りたくて炭治郎に詰め寄ったんだから。
あ、蜜璃ちゃんが宇髄さんに突き飛ばされ…え!
冨岡さんが…っ、蜜璃ちゃんの手を引っ張って支えた…!!
なんだ冨岡さん意外とジェントルマンじゃないですか。宇髄さんはぶっ飛ばしの刑に処したい。
いや、まあ伊黒さんから処されると思うんだけど…
だって隣で凄い怒ってる。
私の手首更に折る気でいるよこの人
「証明しますよ俺が…!!鬼というものの醜さを!」
伊黒さんと静かに戦いを繰り広げていた私は、不死川さんがそう大きな声で言うまで何が起きたか理解できなかった。
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キメツ推し - 面白かったです!パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです!パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです!パスワードを教えていただけると嬉しいです! (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました!パスワードを教えていただければさいわいです! (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米 | 作成日時:2020年2月17日 22時