第四十八話 ページ3
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『でもね、御館様が私に言ってくださったの』
「君の頭脳は鬼殺隊に欠かせない。柱に戻っておいで。周りの人は君を助けてくれる」
『ってね。』
『私は二年前、知柱として柱になった。……私は別に偉くもなんでもないんだよ。みんなのように戦えないし』
あの日、御館様が拾って下さらなければ私は今生きているか分からない。
だって、そこら辺の一般人よりも体力ないし、なにより弱い。
まぁ、だから冨岡さんと同じ時期に柱になってるんだよね
「……怒ってないんですか？お姉さんに」
『…怒るも何も、彼女はもういないし』
私はいつも姉に、妹に、申し訳なさを感じていた。
姉は、可哀想な人なんだ。
私に才能を奪われ、妹に母の愛情を奪われ、父には憎悪を向けられて。
鬼になったのは許せないけど、家族を、全てを奪われた時は怒りよりも悲しさの方が大きかったし。
幼かった私には、よく分からないままただ涙を流すことしか出来なかった。
姉は日天さんによく似ている。
だから、心から日天さんを憎めないのかもしれないね
『ま、こんな感じかな。』
『私にとって、君たちは特別みたいだ。』
『屋根の上で盗み聞きしてる柱のみんなでさえ、悲鳴嶼さんと宇髄さん以外知らない話だからね』
そう言って笑えば、屋根の上ではドタドタと音がして、目の前の三人は目ん玉がとび出そうなくらい驚いていた。
「ええ？どういうことぉぉお！？柱？柱がいるの！！！！？イヤァァア(汚い高音)」
善逸なんか叫んでるし。
通常運転で安心したよ、私
「気づいてたのかァA」
『外から悲鳴が聞こえたから、まさかと思ってたんですけど』
そりゃ、甘味処の屋根に人が九人もいたら叫びたくもなるよね。
特に不死川さんみたいな怖い人とか？？
……やべ、睨まれた。
無視だ無視。
あれ、そういえば今炭治郎禰豆子ちゃん連れてる？
あんまり柱を近づけない方がいいかな？
『ごめんね、炭治郎。また会おう。話逃げで悪いけどここら辺でお暇するよ』
「あ、はい。……すみません、気を回してもらって…」
「ねぇAさん俺は！？俺にもまた会ってくれますよねぇえ！？？」
「うるせえ紋逸！！！おいA助！！お前強いんだろ！！！」
『ちょ、そんな一気に話さないで！また今度ね！善逸、伊之助！』
これ以上いると長くなりそうなので、私は走って逃げた。
私が柱に捕まるまであと五秒。
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キメツ推し - 面白かったです！パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (
レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです！パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです！パスワードを教えていただけると嬉しいです！ (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました！パスワードを教えていただければさいわいです！ (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2020年2月17日 22時
