第四十九話 ページ4
’
「何故逃げる」
『うげっ』
後ろから首の所に腕を通されて一瞬首が締まる。
そのまま体が浮遊感に包まれたかと思うと、そのまま他の屋根の上に降ろされた。
なんでこの人たちは屋根の上に乗るのかな??
すたっ、と音もなく他の八人も着地した。
無駄に身体能力高すぎだろ!!
ていうか、このほっそいのに力強い腕は伊黒さんだな
『…別に逃げてないです走ってました』
「あぁ確かに。逃げるならもっと速く走りますよね」
『今の全力でしたなんて言えねぇ』
「言ってんじゃねえか」
『黙れ派手柱』
「なんだとちび柱」
はあん?
知柱ではあるけど
誰がちび柱だおい
び、いれてんなよ!
カチン、と頭にきて宇髄さんに飛びかかろうとすれば、再び首に腕が回った。
「さっきの餓鬼どもは誰だ、日天の手先か」
『ぐるじい…』
ぺしぺしと腕を叩けば、腕から首が解放された。
代わりに、早く言えとばかりに鏑丸がシャーっと牙をむく。
『後輩隊士ですって。疑い深いのはよくないですよ、伊黒さん』
「話してよかったのか……A…」
『まぁ、時間も経ってますしね。今まで隠してもらっていたのにすみません、悲鳴嶼さん。…あ、あと宇髄さん』
「俺はついでかよ」
もう一度すみません、と謝れば二人は大きな手で頭を撫でてくれた。
くっそ、高身長共め
撫でられるのは嬉しいけど、この身長差。
……ちょっと悔しい
「…小さいAちゃんも可愛いわよ!」
「そうですよ。あ、ちび柱に改名しますか?」
『やだしのぶちゃんまでそんなことを……!!』
そう言って泣き真似をすれば、冗談ですと言ってぎゅーってしてくれた。
……まぁ泣いてないのがバレた時にデコピンされたんだけど。
「……お前、先輩か」
『まぁそういうことです敬ってくれてもいいんですよ冨岡さん』
「ないな」
『珍しく即答したと思ったら……』
そんなきっぱり言うか…
てか、言葉足らず
一瞬なんのことか分からなかったよ
「例え本当に鬼殺隊最強だったとしても絶対敬わない」
『ちょっと君静かに??』
まぁいくら私が才能の塊だったとしても無一郎には負けるよね
無一郎に比べたら私なんか屁みたいなもんよ。月とすっぽん。
「月に失礼だと思わないの」
『すっぽんのHPが0になりました。』
最近、無一郎様(精一杯の敬意)が私に毒舌を発揮してる気がするの多分気の所為じゃない。
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キメツ推し - 面白かったです!パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです!パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです!パスワードを教えていただけると嬉しいです! (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました!パスワードを教えていただければさいわいです! (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米 | 作成日時:2020年2月17日 22時