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第四十六話 ページ1





自分の屋敷に帰って、物置部屋から1つの木箱を取り出す。



私の…姉が使っていた日輪刀だ


ガタッ、と音を立てたそれを開ければ、中身は蛻の空だった。



『…なんで、ないの?』


姉は、もう使えない、使わないはずなのに


『鴨丸!!いる?』


「カアァッ!!何用ダ!!」


『御館様に、 姉の日輪刀がないことを伝えて。急を要する…頼めるね?』


元気よく返事をした鴨丸は、屋敷の方へと飛んで行った。


さて、どうしようか。
私の日輪刀は見つからないし、姉のもない。



任務に行けない。


今日は確か冨岡さんとの合同任務。


鴨丸は行ってしまったし、自分で言いに行くしかないか



そう思って、私は屋敷を後にした。





冨岡さんの屋敷に向かう途中、騒がしい甘味処を見つけた。



「あっ!Aさん!」


そこの外に座っていた、男の子に声をかけられた。


『やあ、炭治郎。任務帰り?』


「Aさぁぁあぁん!!一緒にお茶でもどうですか!!?」


「お前もこれ食え!!食ったら勝負すんぞッ!!」



『二人もいたわ』


騒がしい理由が何となくわかった。


「はい!Aさんはどこへ?日輪刀…は持ってないですよね?」


『んー、日輪刀なくしちゃって。代わりのを屋敷に取りに帰ったんだけど…見つからなくてね』



柱として情けない。



「なくした?…盗られた、とかですか?」



『…さあね〜』


多分盗られてはない。


私の身長くらいあるし(n回目)


「…俺の日輪刀使いますか?俺なんかより、Aさんが任務に行った方が……」



炭治郎は本当に優しい

なんの躊躇いもなく、そんなことを言ってのけるんだから。



『私の呼吸に耐えれないよ、普通の日輪刀じゃ。気持ちだけ受け取っておくよ』



笑ってそう言ってから、はたと気づく。


……言わなくていいことを言ってしまった。



「あァ!?お前呼吸使えねえ癖に何言ってんだよ」



『いや、うん。キニシナイデ』



「やだすっごい棒読みじゃないですか!!実はAさんすっごく強くて呼吸も使えちゃうんじゃないですか!!やだかっこいい!!?」



「んだと!?やっぱりお前強いのか!?勝負しやがれ!!」



やばい。失言のせいで収集がつかなくなってきた。



炭治郎があわあわして止めようとしてくれるけど、善逸はくねくねしてるし伊之助は刀を構えようとした。


さすがに公衆の前、止めたけどさ。



「あの…差し支えなければどういう意味か、教えてくれませんか?」

第四十七話→



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作品ジャンル:アニメ
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キメツ推し - 面白かったです!パスワードを知りたいです (3月29日 12時) (レス) @page50 id: 267e3fd993 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めっちゃ面白かったですパスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても面白かったです!パスワード教えていただけると嬉しいです (3月1日 20時) (レス) @page50 id: a79ca47ff6 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - とっても面白かったです!パスワードを教えていただけると嬉しいです! (12月17日 22時) (レス) @page50 id: 5151e61b26 (このIDを非表示/違反報告)
えー(プロフ) - 面白すぎて一気に見てしまいました!パスワードを教えていただければさいわいです! (11月26日 21時) (レス) @page50 id: 9a652782c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白米 | 作成日時:2020年2月17日 22時

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