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玉森side
「玉森くん、私、心配なんだよ…」
Aの声が震える。
「何が?」
「玉森くんが先生に何かされないか…」
先生って藤ヶ谷?
「何もされねーし、されても平気」
なんかされたら訴えてやるし(笑)
「…」
黙るA。そういう答えは望んでないわけね。
「よし、わかった。俺だってアホじゃないから担任に楯突くとヤバイことくらい分かる。いくら成績よくても内申点もあるしな」
じっと見つめてくる。誘ってんのかおい。
「藤ヶ谷せんせーと仲良くします。変なこと言いません」
「あともう私に近づかないで」
「それはできない」
「私と仲良くすると先生が怒るからっ…」
勝手に怒らせとけばいいのに。
まさか藤ヶ谷に色々されてるなんて知らなかった俺は軽く考えていた。今までの藤ヶ谷をみてるとまさか生徒に手を出すような感じはしなかったし、ちょっと気に入ってるんだろうなくらいに思ってたから。
「はい。じゃああんまりベタベタしすぎません。」
藤ヶ谷の前でだけは。安心したような顔のA。
「お利口さん?」
頷くA。
「ご褒美が欲しいワン。」
飴をくれるA。いらんわ。
壁に手をついてキスしようとすると顔を背けられた。
「嫌がられると、傷つく…」
なんて。ダメもとで言ってみるとこっちを見るA。瞳が揺れたあと、意外にもAが目を瞑った。
マジで?やった。
唇を押し当てる。Aはぎゅって唇を閉じてるから舌を入れれない。
「A、口開けて」
目を瞑ったまま首を振るA。
仕方ない。強行手段だな。
鼻をつまんでやった(笑)
「い、いひゃいっ」
ふは、笑える。
やっと開いた唇に舌を入れてAの舌に絡み付いた。
「ふっ…んぅ」
Aの声にますますヒートアップさせられる俺。
予鈴が鳴った。
…ちっ。
Aから離れる。
「先に戻ったら?一緒に戻るとまずいしな」
は〜あ。なんだこの内緒な関係は。
「…A?」
ぼ〜っとしてるAに声をかけると急にハッとした顔になって走り去った。
なんだあいつは。
せめてバイバイ、とか後でね、とか言えよ。
ゆっくり歩いて教室に帰った。
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時