105 ページ6
玉森side
「玉〜、お〜い」
机に突っ伏してる俺をゆする宮田。
「…何」
「呼び出しだよ〜」
呼び出し?
教室の入り口を見ると一年の女子。
「また玉森かよ」
野郎共にブーブー言われながらも髪を整える俺。
その子の前に立つとニコッと微笑んであげた。
「…ちょっと場所移動しよっか」
「は、はいっ!」
最近ムラムラしてたしちょうどいいかも。
どうせこの子、顔ファンだろうし。
…どこならやれるかな〜。
角を曲がると人にぶつかった。
「いって…」
「ご、ごめんなさい…」
Aだった。しかも泣いてるし。
「なんかあった?」
俺を無視して通りすぎようとするAの手首を掴んだ。
「ごめん、やっぱり俺、行けないわ」
一年の女子に断りを入れて、Aを引っ張って校舎裏へ。ここは結構穴場。
手を離してAを見るともう泣いてない。
「A、何かあった?」
無言で首を振るA。
…仕方ない。
「俺で良かったら話聞くワン」
顔が赤くなるのを感じながらも出来るだけ可愛く首をかしげた。
目を丸くするA。放置すんな、何か言え。
「大好きなAちゃんが悲しんでると俺も悲しいワン」
頭をポンってしたら涙がこぼれた。ドラマみたいに綺麗に泣くなぁ。普通、顔崩れるだろ。
ワンコだし許されるかと思ってこぼれた涙を舐めるとビクッとするAにますますムラムラするけど何とか押さえた。
「Aの涙なら甘いかと思ったけど味しなかったわ(笑)」
あ、ワン付けるの忘れた。
「…ワン」
後付けする俺。
「玉森くん、無理に優しくしてくれなくていいよ。私、傷つけちゃうし…」
確かに。着信無視だし突き飛ばされるしで俺のプライドはズタズタだわ。
今までの俺なら即別れてた。
でも
「大丈夫だワン。可愛いご主人様の為なら傷ついても傍にいたいワン」
だから隣にいさせて。
424人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時